アメリカの対外政策
出典: Jinkawiki
アメリカの対外政策には、諸外国と大きく性格を異にするところがある。主権国家が自国の軍事的、経済的な安全を確保しようとするのは当然のことであり、アメリカもこの点については他の国々と共通している。特徴的なこととして、アメリカ的な理念や原則を世界に広めようとする傾向が強いことである。これは、アメリカの建国期の政治的特徴、ならびにアメリカ社会の特徴と密接に関係している。 政治が対外政策を決定する際にも国民からの支持を得ることが不可欠となり、民主主義や自由など、国内で支持される原理や原則に訴えることが有効だと考えられた。アメリカが対外政策において民主主義や人権をしばしば強調するのは、アメリカ的信条に適った政策を展開することが国内の支持を獲得する上で重要だと考えられているためである。 参考文献:アメリカ政治 制度・文化・歴史
西山隆行著