アメリカの教員の資格
出典: Jinkawiki
アメリカの学校の教員となるために必要な最低限の学歴は以下のようになっている。
①2~5歳までの幼児教育――高等学校卒業証書取得
②K(1学年の前)~12学年までの初等教育および中等教育――大学卒業証書取得
③CollegeやUniversityの高等教育――大学院卒業証書
また、教員としての資格を取るためには、各州のSEA(State Education Agency)とNACATE(National Council for Accredition of Teacher Education=教員資格認定のための国家評議会)のガイドラインに沿った教員になるためのコース(教職課程)を大学で取得し、そのうえ各州の教員資格テストに合格しなければならない。しかし、州によっては修士のみで教員の資格が取れる場合もある。
⇒公立学校の教員採用の方法は、各州で規則が異なり、全国的な一律の基準は存在しない。
しかし、このようにして教員として採用されても、初任者の約30%が初めの3年以内で離職している。その原因は様々であるが、これを防ぐためには学校内での健全な人間関係の確立が何よりも重要であり、特に初任者に対する先輩教員の適切な指導や助言が最も必要であるとされている。
教員の給料
アメリカの教員の給料は、一般的には年9ヶ月の契約に基づいて支給される。その額は州や地区によってかなりの差がある。長期休業中は契約の義務がないため、給料も支給されない。そのため、多くの教員はこの長期休暇中に大学で開かれるSmmer Instituteや各教育委員会が主催するSmmer Acadimic Programなどに参加して研修に励むのである。このような研修会に出席すれば、1時間につき11ドルの手当てが支給され、また、同一の講座に最低5時間継続して出席し、それなりの評価を得れば1単位修得でき、昇進や昇給などに役立つ免許認可単位に換算される。
参考文献:「アメリカにおける教育の最新情報について」