アメリカの教育4

出典: Jinkawiki

目次

日本とは異なるアメリカの学校システム

アメリカの教育行政は、連邦政府ではなく各州に委ねられている。教育行政は日本と異なり、各州の教育省の下にある郡教育局の、その下にある学校区の裁量で決定可能な範囲が広く、使用する教科書やカリキュラム、休日なども学校区ごとに決められている。学校区により教育方針やレベルに違いが現れるため、学齢期の子どもを持つ家族にとって学校区選び(居住地選び)は非常に重要な課題であるのだ。アメリカの学校では学年のことをグレードと呼び、日本の小学校1年~高校3年にあたる12年間が、グレード1~12に相当する。アメリカの義務教育は、日本の幼稚園年長にあたる歳から始まりまる。小・中・高12年間の分け方は、地域によって異なる。

公立学校と私立学校の違い

公立学校(パブリック・スクール)と私立学校(インディペンデント・スクール)の大きな違いは、学費と教育の質。学費の安さを理由にアメリカの約85%の生徒が公立学校を選ぶ一方、教育の質の高さや、少人数制指導を求める生徒は、私立学校に通う。私立学校は、学校区に関係なく自由に学校が選べる。全寮制の私立学校(ボーディング・スクール)に通う生徒もいる。ここでは、学習面だけでなく、課外活動や集団生活を通じて人間としての成長も24時間体制でサポートしてくれる。

習熟度別クラス編成

アメリカの高校は単位制で、それぞれが異なる時間割に基づいて授業を受ける。主要教科は習熟度別で、学力に合ったクラスを履修できる。卒業に必要な単位を取得すれば、グレード12が終了前に卒業も可能である。

ホームスクーリング

アメリカでは、家庭を拠点に学習を行う在宅教育(ホームスクーリング)が認められている。安全面や教育の質など、学校に対する不満が主な理由だが、アメリカで約230万人の生徒がこの制度を利用している。学習方法は、自習や保護者から学ぶだけでなく、家庭教師を雇ったり、部分的に学校のクラスに参加したりするなど多岐にわたる。オンラインで授業を提供する業者もある。また、学校に所属し、スポーツなどの課外活動に参加することも可能である。

参考文献

アメリカの学校・教育制度 アメリカ生活大事典 (2018/07/13閲覧) http://www.us-lighthouse.com/life/daijiten/school-and-education-system.html

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