アメリカ同時多発テロ7
出典: Jinkawiki
2001年9月11日、19人のイスラム過激派がニューヨークの世界貿易センタービルとワシントンD.Cの国防省を攻撃し、数千人の命を奪った。国際的テロ組織アルカイーダによる、西側列強のシンボルへの攻撃は世界を揺るがした。この事件を契機に、アメリカは「テロとの戦争」と呼ぶ新たな外交政策を打ち出した。
概要
アメリカ時間午前8時46分、アメリカン航空11便が世界貿易センタービルの北棟に激突し、乗員乗客92人が死亡、ビルの激突場所から上の階にいた人びとが死亡または取り残された。報道陣が現場に急行した。第一報は恐ろしい事故としていたが、最初の衝突からわずか16分後にユナイテッド航空175便が南棟に突入し、アメリカが何者かに攻撃を受けたことが明らかになった。犯人達は主にサウジアラビアの民族主義者で、西海岸行きの旅客機に乗客として乗り込み、ボストンを発った直後にハイジャックした。彼らはナイフや催涙スプレー、爆発物を所持しているという脅しによって乗員と乗客の抵抗を抑えつけ、燃料を積んだジェット機を標的に向けてみずから操縦した。
状況
北棟では、攻撃を受けたあと階下への経路がすべて使用不可能となった。中に閉じ込められた人びとは家族や友人に電話をかけて助けを求めたり、別れを告げるなどした。何人もの人が燃えさかるビルの窓から飛び降りる地獄のような光景が世界中に報道された。南棟では階段が1つだけ残り、閉じ込められた600人のうちわずか18人が、ビルが崩れる前に脱出に成功した。10時28分、北棟も崩落した。その後、航空管制官たちは、さらに2機が乗っ取られたことに気づいたが、位置を特定できなかった。9時37分、アメリカン航空77便がアメリカの国防総省ペンタゴンに激突、国防総省職員189名が死亡した。10時3分にはユナイテッド航空93便がペンシルベニア州シャンクスヴィルに墜落して乗員乗客全員が死亡した。
参考文献
アダム・ハート=デイヴィス(2001)『世界の歴史大図鑑』河出書房出版
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