イギリスの教育
出典: Jinkawiki
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教育制度
イギリスの初等中等学校は、地方教育当局により設置、維持される公立学校と、国の補助金を財源とする国庫補助学校、公費による財政補助を受けない独立(私立)学校がある。 公立学校の教育は、5 歳から18歳までの13年間で、初等6年(5-11歳)、中等学校7年(11-18歳)というのが最も基本的なパターンである。さらに中等学校は義務教育段階の5年間と義務教育後の2年間(シックスフォームと呼ばれる)に区分される。この他にも、ファースト・スクール(8-12、9-13又は10-14歳)及び、アッパー・スクールの3つに分けている地域もある。
就学前教育
地方教育当局は、就学前教育の提供を義務付けられていないが、実際にはすべての地方教育当局において無償の就学前教育が提供されている。公立の就学前教育機関には、2-5歳未満児を対象とする保育学校(nursery school)、主として3-4歳児に就学前教育を提供する初等学校付設の保育学級(nursery class)、初等学校入学直前に児童を受け入れるレセプシ ョン・クラスがある。その他にも、経済的、社会的に恵まれない家庭の0-4歳児の保育を行う公営の機関である保育所(day nursery)や、主として保護者によって運営されているプレイ・グループ、3-4歳児を1日2時間以上有料で保育する託児員(childminder)の制度がある。
義務教育
義務教育は、5-16歳までの11年間である。就学義務を意味するものではない。その為、子どもを学校に通わせないで家庭で教育を行っているケースもある。ただし、この場合地方教育当局はその教育が適切かどうか、監視する義務を背負っている。
初等教育
初等教育は5-11歳までの6年間とされており、多くは6年制の初等学校(primary school)で行われる。さらに、幼児部(5-7歳)と下級部(7-11歳)との二つに分類される。
特色
トピックワーク
初等学校のジュニア段階(7-11歳)で広く普及している学習形態である。教科の枠はない。その題材の選定は、教師の間で調整して決定し、クラス単位で同じテーマに取り組むのが一般的である。子どもたちは各自、1-3か月、教師のアドバイスを受けながら、参考書を読んだり、実際に観察に出かけたりして、調査を行い、その成果を最終的に一冊の冊子にまとめる。子どもは自発的に興味を持って、学習を行うことが出来る。しかし、その反面で系統的な知識を身につけられず、基礎学力の低下につながるという批判もある。
フルーツタイム
健康的な食生活を身につけるために、低学年では午前中の休み時間の前に、新鮮な野菜や果物あるいは牛乳などが無料で支給される。学校で野菜や果物などを食べる習慣を身につけさせることで、家庭でもそれらを食べる習慣の定着化を図ることが期待されている。
参考文献
大蔵省印刷局『諸外国の学校教育(欧米編)』(1995)文部省 二宮皓『世界の学校 比較教育文化倫の視点に立って』(1995)福村出版株式会社https://berd.benesse.jp/berd/center/open/report/gakukihon_6toshi/hon/hon_3_4_3.html
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