イギリスの階級と言葉遣い

出典: Jinkawiki

  

イギリスの階級

 イギリスの階級は、産業革命で資本主義社会が発展していく中、18世紀後半に現れた。この階級の分類方法には、19世紀のイギリスの批評家マシュー・アーノルドが発表した、上流、中流、下流に分ける三分割方式がある。  

  <上流階級>  貴族と、爵位を持たない土地所有者(ジェントリ)で構成される。18世紀以降、資本主義社会が発展する中で功績を残した資本主義者が中心。                  <中流階級>      ブルジョアジーと専門職で構成される。国勢調査による「職業の分類」では、 


    社会階級Ⅰ(専門職)・・・医者、法廷弁護士、研究者、建築家       社会階級Ⅱ(中間職)・・・国会議員、警部、芸術家、教師、パイロット       社会階級ⅢA(非肉体労働の熟練者)・・・不動産業者、警官、モデル、銀行事務員            社会階級ⅢB(肉体労働の熟練職)・・・電気技師、コック、大工、列車車掌        社会階級Ⅳ(半熟練職)・・・農場労働者、漁師、行商人、バーテン        社会階級Ⅴ(非熟練職)・・・ビル掃除人、土木作業員、トラック運転手                                                 となっている。  

 この分類では、社会階級ⅠからⅢAがホワイトカラー・ワーカーとされ、それ以外はブルーカラー・ワーカーとされる。中流階級の職業は、肉体労働ではないことが多い。

  <下流階級>   社会階級ⅢBなどの肉体労働の職業に関わる。

階級と言葉遣い

   イギリスには、階級、地域によって英語のアクセントやイントネーションが違う。地域によって訛りも様々である。  イギリスでの標準英語は、BBC英語と呼ばれる。1922年に設立されたBBC(英国放送協会)が、ラジオ放送のアナウンサーが使用する発音の基準とした。BBC英語の発音は、容認発音(RP=Received Pronunciation)と呼ばれる。  上流階級で使用される英語は、クイーンズ・イングリッシュまたはオックスフォード・アクセントと呼ばれ、主にイングランド南東部の上層中級海流の人々によって使われる。中流階級で使われているBBC英語と似ている。南東部のオックスフォード大学やケンブリッジ大学、パブリックスクールでは、クイーンズ・イングリッシュやBBC英語が教育され、この標準英語を使わずに方言を使う人は、社会階層の中でも低い評価を受けるようだ。  方言のなかでもRPに近いものはアイルランド語やスコットランド語などで、一方コクニー訛り、リバプール方言、バーミンガム方言、グラスゴー方言は蔑視されている。コクニー訛りはロンドンの労働者階級の人々によって使われる。


参考文献 http://www.13.ocn.ne.jp/~uk_fan/jpage/library/lb_q006.htm http://www3.famille.ne.jp/~chikashi/emille/english.html http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Yurinoki/6540/main5_1.htm http://www.tamano.or.jp/usr/osaka/pages/b-data/8/class.htm



<tomato>


  人間科学大事典

    ---50音の分類リンク---
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                          
                  
          

  構成