イスラム教とは

出典: Jinkawiki

ムハンマド様と『コーラン』

イスラム教は、いまから1400年ほど前、いまはサウジアラビアの中にあるメッカという町に住んでいたムハンマド様という人物が始めた宗教である。ムハンマド様は、「神さまの言葉を聞いた」と言い、その内容をまわりの人に伝えた。まわりの人たちは信者となって、ムハンマド様が伝える「神の言葉」を覚えた。 しかし、ムハンマド様が亡くなった後、「ただ覚えているだけでは、忘れられてしまう恐れがある」ということで、信者が覚えている「神の言葉」を本にまとめた。これが『コーラン』である。『コーラン』はアラビア語で書かれてある。信者は、この本を熱心に読むことが必要なのである。 『コーラン』は、「声に出して読むべきもの」という意味である。黙って読むのではなく、大きな声で読み上げるものなのだ。アラビア語で独特のリズムを持った文章なので、聞いていて大変美しく、信者の人たちは、「こんなに美しいのは、神さまの言葉だからだ」と言っている。 ムハンマド様は、「預言者」と呼ばれる。「予言者」ではない。「予言者」は未来のことを予言する人のことだが、「預言者」は、「神さまの言葉を預かった人」という意味である。神さまが、人間たちに伝えたい内容を、預言者に伝えた、ということなのだ。

アッラーを信じる

イスラム教の「イスラム」とは「神さまにすべてを任せた」という意味である。この世界と人間たちを作り出した神さまを信じ、神さまにすべてを任せることである。神さまのことをアラビア語で「アッラー」という。 この世界は、やがていつか「最後の審判」の日を迎える。「最後の審判」とは、この世界に終わりが来て、亡くなった人々が全員蘇り、生きていたときの行いについて裁かれるのである。その結果、善悪の善が多ければ天国へ、悪が多ければ地獄へおちる、というものである。 アッラーを信じ、アッラーが人間に命じた通りの生活をしていれば、死んでも、「最後の審判」の日によみがえり、天国へ入って、そこで永遠に生きる、という考えの宗教である。

参考引用文献

池上彰 増田ユリヤ(2002)「教えて!イスラム教・中東問題」汐文社 ハンドルネーム:ベル


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