イスラーム国2
出典: Jinkawiki
イスラーム国とは、アブー・バクル・アル・バグダディーを首長としてテロや武力制圧を行うイスラーム過激派組織である。
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理念
イスラーム国はジハード主義を思想としていて、これは初期イスラームの時代に回帰すべきであるという考えである。
過激派組織アルカイーダとの関連
アルカイーダはイスラーム国と同じスンニ派過激派組織でイスラーム国の源流もアルカイーダであると言われているが 現在は両組織の関係は悪化している。2011年のシリア内戦ではアサド政権打倒のため協力する姿勢を見せたが、首長である アブー・バクル・アル・バグダディーがカリフを名乗り、戦闘員の勧誘などをアルカイーダより優位に行おうとしたことが原因である。
アルカイーダとの違い
アルカイーダより近代的であることが大きな差異としてあげられる。 イスラーム国はアルカイーダより新出の組織であるため、構成員や役員などが若い。その理由としてイスラーム国が各国から 戦闘員を募集していることがあげられる。インターネットが普及した現代では動画サイトやSNSを使って世界中でやり取り が行われている。イスラーム国はこれを利用してインターネットを利用する若い世代の構成員を獲得してきた。この構成員には 中東諸国の若者はもちろん、後述するイスラーム国に対する爆撃を行ったアメリカやイギリス、さらには日本人も含まれる。
有志連合による爆撃
テロや暴動などを行うイスラーム国に対し、アメリカを中心とする有志連合は鎮圧のための爆撃を行っている。 2014年9月22日にはアメリカがシリアに対して大規模な爆撃を行った。爆撃によって民間人も死亡したこと、 そもそもの爆撃が国際法を違反していることなど、米軍の行動には批判の声も上がっている。
日本との関係
邦人人質殺害事件
2015年2人の日本人ジャーナリストを殺害する動画が動画サイトYouTube上にアップロードされ日本中を震撼させた。 イスラーム国は「72時間以内に236億円の身代金を支払わなければ人質を殺害する」という声明を出したが 日本政府は要求を拒否したため殺害したとみられている。要求を拒否した日本政府に対しイスラーム国は 「日本をテロの標的とする。」と声明を出している。
日本人大学生イスラーム国渡航問題
2014年10月、日本の男子大学生がイスラーム国の戦闘員として渡航しようとしていた問題。 男子学生は東京秋葉原の古書店での戦闘員募集の張り紙を見て参加を志願した模様で、男子学生には 陰謀罪などの疑いがかけられている。
参考文献
「ジハード主義~アルカイダからイスラーム国へ~」 岩波現代全書 著・保坂修司 ロイター通信 「イスラム国 日本人人質二人の映像公開 殺害を警告」 https://jp.reuters.com/article/idJPT9N0UJ00A20150120
S・Y