イラク戦争17
出典: Jinkawiki
イラク戦争とは…2003年3月20日、アメリカ軍によるイラクの首都バグダードへの空爆で始まった戦争のこと。42日間の戦闘で、戦争中の有志連合軍の死者は172人、イラク人死者数は10万人を超えると推測されている。
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イラク戦争の原因
アメリカが、国際決議なしの先制攻撃をイラクにしたことがことの発端であう。「テロ事件ではっきりしたのは我々の脅威は今や核大国ではなく、テロ組織や大量破壊兵器の開発をもくろむ国である。」というブッシュ大統領の言葉があるが、ここから、アメリカがイラクを攻撃したのは、イラクがテロ組織を支援し、大量の破壊兵器を開発しており、そのことがアメリカに脅威を与えていたからである。 世界第2位の産油国となりうる石油供給力を有するイラクでの紛争に、石油という要素が絡みついていることも否定できないし、フランスやロシア、中国までがイラクでの石油採掘権を巡ってイラク政府と接触してきていることも確かで、そうした思惑が展望を複雑にしていることによる原因も考えられる。
イラク戦争の戦力について
・イラク派遣軍 30万人 ・連合軍 17万6000人 ・イラク駐留米軍11万2000人 ・民間軍事会社 6000人~7000人 ・イラク治安部隊80万5269人 他、イラクの息子達など40万3000人
・旧イラク陸軍 37万5000人 ・スンニ派民兵組織7万人 ・マフディー軍 6万人 ・アルカイダ 1300人 ・イラク・イスラム国1000人 ・ナクシュバンディー軍500人~1000人
各国の反応
イギリスのブレア首相…政府声明としアメリカを支持 日本の小泉純一郎首相…アメリカの武力行為を理解し、支持。 オーストリア…空軍の戦闘攻撃機、海軍のフリゲート、特殊部隊を派遣 中国・ロシア・欧州連合…非難 韓国…600人ほどの建設工兵支援団と100人ほどの医療支援団を派遣 フランスのド=ビルパン外相…アメリカに対して強く反対
イラク戦争の結果
フセイン政権が崩壊して戦闘が終わっても、開戦の理由であった大量破壊兵器は発見されず、この情報は虚偽であるとアメリカ政府は結論づけた。よってイラク戦争は誰も幸せになることなく終わりを告げた。アメリカは巨額の財政赤字となって残り、イラクでは多くの人が犠牲になった。 戦争で得られるものなど何もないという現実を突きつけられた戦争であった。
参考文献:
・「イラク戦争」~検証と展望~
寺島実郎、小杉泰、藤原帰一 著 岩波書店 2003年7月4日発行
・イラクとアメリカ
酒井啓子 著 2002年8月20日発行
・イラク戦争~ブッシュ政権が隠したい真実~
ウィリアム・リベース・ピット 著 合同出版 2003年1月6日発行
KMS