イラク戦争19
出典: Jinkawiki
イラク戦争とは2003年3月20日から始まったアメリカ合衆国を主体とした、イギリス、オーストラリア、ポーランドが加わった有志連合とイラクとの戦争である。 この戦争での正規の軍隊同士の戦争自体は同年内に終了し、5月にジョージ・W・ブッシュ大統領により大規模戦闘終結宣言が出されている。
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戦争の背景
この戦争の開戦の経緯としては、過去にイラクは大量破壊兵器の所持を公言しており、現在も所持している可能性があること、イラク側の妨害によりこの兵器を廃棄したかの確認が取れていないこと、フセインによるクルド人への弾圧、フセインとアルカイダが協力している可能性があること、国際連合安全保障理事会決議1154でされた最後通告をも無視されたことなどが開戦の理由となっている。
戦後
イラク国内に入ったアメリカ軍によって大量破壊兵器の捜索が行われた。 しかし、大量破壊兵器は見つからず、アメリカはイラクが大量破壊兵器を保持していないことを認めた。 イラクが大量破壊兵器の保持をほのめかしたままであったのは、国内の反抗勢力をけん制するためであったと述べている。 さらに戦後に占領地の治安を維持することも困難であった。 なぜなら侵攻する際にアメリカ軍は少人数で構成された部隊での攻撃を行っており、この方法は攻撃には向いていても、占領や管理には人員が足りず、復興なども十分に行うことが困難であったからである。 人員不足による対応の遅れがイラク市民の不満を買い、治安は悪化、レジスタンスなどによるアメリカ軍への攻撃も多発した。
課題
この戦争の引き金となってしまったのは多国間での不信が原因であると考える。 国際的な交流を両国が望み、互いに信頼できる国際関係を築く方法を模索していくことが重要である。 さらにテロリストをけん制しなければならない国内の状況も改善しなくてはならないだろう。
出典
イラク戦争と占領 著 酒井啓子 岩波新書(2004)
イラクとアメリカ 著 酒井啓子 岩波新書 (2002)
攻撃計画(Plan of Attack)ーブッシュのイラク戦争 著 ボブ・ウッドワード 訳 伏見威審 日本経済新聞社 (2004)