インターネットの功罪

出典: Jinkawiki

・インターネットの発生と現在


インターネットはコンピュータネットワークを相互に結ぶ世界規模の汎用性の高いネットワークである。コンピュータをインターネットに接続すれば、全世界に広がる情報ネットワークを利用して個人の情報の受発信が可能になり、あらゆる場面で利用されている。日本では家庭のコンピュータをインターネットに接続するシステムが1993年に登場し、1990年代の終わりには携帯電話でインターネットに接続し、情報が収集できるようになった。その後、家庭や社会での利用が急速に広まり、2012年には約9650万人の国民がインターネットを利用している。現在では政治・経済を始め、教育・文化・医療・福祉のほか、日常生活の様々な分野においてインターネットが利用されている。また、最近ではSNSなどのソーシャルメディアも急速に発展し多くの人々が利用している。


・インターネットの功績


インターネットが現在の私達の暮らしの中で大きな役割を果たしている。インターネットが世間に普及したおかげで私たちは日本国内だけではなく海外からも、通信衛星や海底通信ケーブルを使用して24時間休みなく新しい情報がながれてくるようになった。為替や株などの金融取引もインターネットを通じて行われるようになり、経済活動のグローバル化はインターネットの利用で加速するようになったのだ。また、インターネットショッピングや電子マネーなど、インターネットを利用した新しいサービスな展開され、生活をより便利にしているのである。これまで消費者はテレビや店頭に行き情報を収集してから商品の購入にあたったりしたが、インターネット登場により、自らが情報をその場で検索・判断して購入することができるようになったのだ。これにより、小さい子供がいて外に出れないお母さんや、体が不自由であまり遠くへ出歩けない人など多くの人が簡単に買い物ができるようになった。それだけではなく、SNSの大きな発展により、世界中の誰とでも繋がることができるようになったのだ。今までの価値観や考え方を、多くの人と話し合うことで新たな価値観や考えが生まれることも増えるようになった。また、かつてはマスコミからの情報を一方的にじゅしんするだけであったが、情報の発信を伴う双方向のコミュニケーションが可能になり、ライフスタイルや価値観までも変化が生じるようになった。


・インターネットの罪過


インターネットは、私たちに利便性と可能性を与えている一方で、様々な問題も抱えているのだ。インターネットショッピングやオークションでの詐欺や悪徳商法、ワンクリック詐欺、不正コピーなどによる著作権の侵害、違法・有害サイトによる情報の流出や改ざん、コンピュータウィルスによる被害などインターネットによって起きる問題は次から次へと発生しているのも事実なのだ。また、それ以外にも氏名や住所などの個人情報の流出やそれによるストーカー被害、パスワードが盗まれ不正にカードを利用されたりするなどの被害、誹謗中傷や名誉毀損、勝手に写真を撮られてSNSなどに載せられる肖像権の侵害やプライバシーの侵害、迷惑メールや嫌がらせ。またこれまで、出てきていなかったスマホを使っての学校裏サイトやLINEによるいじめなども大きな問題となっている。 さらに、出会い系サイトによる殺人事件や詐欺事件自殺の勧誘サイトなど、インターネットによって起きる問題の中には人の命までも危うくするものが含まれているのだ。 インターネットの利便性の裏側には問題も未だ数多く残っている。


・インターネットの利用の対策


インターネットでの問題においてはいくつかの対策方法がある。1つ目はインターネットへの不正アクセスの対策だ。インターネットへの不正アクセスを防ぐために最新のウイルス対策ソフトウェアを入れることだ。これにより、スパイウェアの侵入を防ぎ、情報の流出を防ぐ。パスワードや個人情報の管理をすることも大切である。2つ目は、自分の情報やパスワードを管理することだ。SNSや掲示板などにむやみに自分の情報を載せると世界中の人が見れてしまう。その中でその情報を悪用する人が出てくる可能性があるので自分の情報をむやみやたらに載せないようにすることである。また、パスワードにおいては簡単なものであればあるほど侵入されやすいので複雑化することが大切である。3つ目は、危険だと思うところにはいかないことである。インターネットの情報は信憑性が高いものばかりでない。だからこそ、少しでも怪しいと思ったものには近づかないことが第1である。 そしてインターネットを利用する中で1番大切なのは、自己責任だということである。インターネットは実社会と同じで自分のやったことで生じたリスクには責任を取らなくてはならない。お互いの立場を尊重し、節度ある利用をすることがインターネットを利用する中で1番大切なことになるだろう。

・参考文献


情報教育研究所・情報倫理教育研究グループ「インターネット光と影」 2014年 発行

アンドリュー・キーン 「インターネットは自由を奪う」 早川書房 2017年 発行

被害予防のために 富山警察署 http://police.pref.toyama.jp/sections/6110/high-tech/yobou.html


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