インターネット社会2
出典: Jinkawiki
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インターネット社会
インターネット社会におけるトラブル
インターネットによりコミュニケーションの輪が広がり便利になる一方で,インターネットを悪用した行為が増えており,他人への中傷や侮蔑,無責任なうわさ,特定の個人のプライバシーに関する情報の無断掲示,差別的な書き込みなど,人権やプライバシーの侵害につながる情報が流れています。 また,近年特に問題となっている児童ポルノは,それ自体,子どもの人権擁護上許されるものではありませんが,その画像がいったんインターネット上に流出すれば,画像のコピーが転々と流通して回収することが極めて困難となり,被害を受けた児童は将来にわたって永く苦しむこととなるなど,重大な人権侵害と言わざるを得ません。
子供にとってのインターネットとは
現在のインターネット社会には、自己責任原則に基づいて自主的な行動ができる(と想定されている)一般成人にとっても危険な落とし穴があるが、そこに子供たちが安易に入り込めば、その危険性はますます増大する。一方、その有用性は計り知れないものがあり、高等教育のみならず、義務教育においてももはや子供をインターネットから遠ざける だけではなく、いかにそれをうまく利用するかという教育の必要性が叫ばれている。
[子供にとってのインターネットの問題]
○有害サイトへのアクセス
インターネットは大人の欲望のはけ口でもある。ありとあらゆる誘惑がそこにはある。アダルト向け図書、映画、ビデオ等は従来の行政による業者規制と違反事業者への制裁により子供のアクセス拒否が比較的容易なのに比べ、インターネットではそれが働きにくい。多くの成人向けサイトでは閲覧者が未成年か否かを問い、閲覧者が成人であることを認めてはじめてな内容が提示されるが、これの効果はほとんどないであろう。むしろ問題があった場合のサイト提供者の免責を確保する手段にすぎない。有料サイトでは、クレジットカード等よる代金の前払いが原則であり、未成年者には一定の歯止めがかかるが、親のクレジットカードがあれば簡単に契約できてしまう。個人による子供の買春メール、掲示板なども多い。あるいは子供サイドからの働きかけも容易な状況をインターネットは作り出している。
○子供自身の犯罪行為の助長
近年、メールを利用した企業の脅迫や偽計業務妨害事件の犯人が未成年者だったというような事件が相次いでいる。子供たちが自分の勉強部屋のパソコンでいたずらや遊び半分でEメールや掲示板を利用して罪を犯してしまうような状況にある。通常、いたずらでは済まない行為は子供でもそれを認識しているはずだが、インターネットではその重大性に気づかないということもあろう。
○契約トラブルの増大
インターネットは商品やサービスの購入も容易にしている。子供が、あまり好ましくない、あるいは高価な商品やサービスを契約することも、通常の店舗販売や通信販売に比べて容易である。また、法律上、インターネットによる消費者契約は「通信販売」となり、「訪問販売」と違って法律上クーリングオフ権の定めはない。民法は結婚していない満二〇歳未満の者を未成年者とし、親(法定代理人)の同意がない契約は取り消すことができるとしているが、もしサイト上のデータ入力で虚偽の申告をしていると契約は取消すことは法的には困難である。
参考文献
法務省 http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken88.html
インターネット社会の子どもへの影響 -日本女子大学家政学部助教授 細川幸一 http://www.ac.cyberhome.ne.jp/~consumer/page013.html