インバウンド
出典: Jinkawiki
言葉の意味
日本におけるインバウンドとは、外国人観光客が日本に来る旅行のことを意味する。類義語に訪日旅行などがある。
データ
2012年には旅行者数は約836万人、消費額が1兆846億円であったが、2016年のデータでは約2404万人、約3兆7476億円とそれぞれ三倍以上に増えている。 消費額が特に多い国は、中国(約14754億円)、台湾(約5245億円)、韓国(約3577億円)の三つだ。これら三国だけで外国人観光客の消費額の半分以上を占めている。 訪日目的として多くの国では観光が目的で、複数人で旅行を楽しむ場合が多いが、インドの場合は約75%がビジネス目的で約60%が一人で来日する。 中国に関しては旅行での支出総額が欧米ヨーロッパ先進国と大差ないが、買い物代においてはかなりの額の差がある。 メディア等で俗にいう「爆買い」という言葉が示すように、中国人観光客は買い物に焦点を置いているようだ。 購入商品においては、電化製品や医薬品、化粧品などの生活に必要なものがアジア圏の外国人観光客に人気で、民芸品などはアメリカ人からの支持が高い。 旅行満足度においてはほとんどの国で、大変満足、満足を選んだ人が九割を超えているが、韓国は八割強、さらに大変満足を選んだ人が三割未満と特徴的に少ない。
問題点
アウトドアでの軽装 富士山などの山を観光する際に、露出の多い服装や安全性に欠ける履物(ヒール靴やサンダルなど)で訪れる人がいるがとても危険である。 もともと、アウトドアを主とした目的で来る場合は少ないとはいえ、地形や気温などの環境を考慮したり、ウェアをレンタルするなど工夫が求められる。
マナーやいたずらに関する問題 歴史的建造物や自然のものに落書きや破壊行為をするという例が時折見かけられる。落書きの言語等で国籍がわかってしまうため、〇〇人観光客によるいたずらだと報道されることもある。 もちろん日本人観光客によるものもあるので、国籍にかかわらず対策を講じる、さらに注意を喚起することが求められている。
民泊 無許可の民泊に宿泊した外国人観光客が近隣住民とトラブルを起こし、それがきっかけで摘発されたという事例もある。 だが、宿泊施設の不足はかねてから言われ続けてきた課題の一つであり、2017年3月に「住宅宿泊事業法案」が閣議決定され、将来的には民泊が増えて良い方向に向かっていくことが期待されている。
参考文献 公益財団法人 日本生産性本部 『2017レジャー白書 余暇の現状と産業・市場の動向』p111
三冬社 『余暇・レジャー&観光総合統計 2018-2019』p317,p318
ハンドルネーム かまぼこさん