インプリティング
出典: Jinkawiki
1973年にノーベル生理学・医学賞を受賞したオーストリアの動物行動学者コンラートローレンツは「インプリティング」という学習を発見した。
ハイイロガンの卵を人工ふ化してガチョウに育てる実験をしている時、他のひなはガチョウを親だと思いついて行ったのだが、コントラードの目の前でふ化したヒナだけは、彼を追いかけるようになった。このことよりヒナは生まれてすぐ目の前にある、大きくて動くものを親だと覚えこんでしまう習性があることが分かった。
またコクマルガラスというカラスは、敵の姿をみると警戒音を一斉に発しそれを聞いた鳥は一斉に隠れる習慣を持っており、敵の姿を知らない若鳥でも、警戒音を一回聴くっことで逃げることを覚える。
刷り込みの特徴 ① 発達初期の限られたときにだけ生じ、短時間で学習が成立する。 ② 特別な報酬やバツがなくても生じる ③ いったん成立した反応は消えにくい ④ 成功する反応は限られている ⑤ 性的刷り込みによって、親と同種の動物を配偶者に選ぶ
人間には鳥のような刷り込みはないが生後6カ月前後の乳幼児の親への愛着や3,4歳児の言語獲得のように似た刷り込みに似た臨界期が見られるようになるものもある。
参考文献 面白いほどよくわかる心理学のすべて
ハンドル名takuya0825