ウィキリークス2
出典: Jinkawiki
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ウィキリークス
組織に対抗するための内部告発サイト 内部告発サイト・ウィキリークス。アマゾンのサーバーから追い出されたが、スウェーデンのサーバーで現在も運用されている
アメリカの外交公電25万通をインターネット上に公開したことで国際的な問題に発展しているウィキリークス(WikiLeaks)は、一言でまとめれば「有志による内部情報告発サイト」だ。右の画像がウィキリークスのサイトで、見出しにもある通り、25万通に及ぶアメリカの外交公電や、イラク、アフガニスタンでの戦争の内部記録などを入手し、そのまま公開している。
今回大きな国際問題に発展しているのは、11月28日にウィキリークスがアメリカの外交公電を掲載し、各国の報道機関にも同時公開されたためだ。ウィキリークスが入手した25万通のうち、極秘(Secret)扱いになっているものも約1万5000点あるという(関連記事)。最高レベルの機密(Top secret)はないものの、アメリカだけでなく各国の内部情報を含んでいるだけに、大きな問題となっている。
時事通信の報道によると、元のデータを持ち出したのは、バグダッドのアメリカ軍基地に勤務していた情報担当の下士官。この下士官は周囲に怪しまれないように、人気女性歌手のレディー・ガガのアルバムに見せかけたCDを職場に持ち込んで、外交公電をコピーしていた。
ウィキリークスではサイトのスタート当初から、内部情報をそのまま掲載するのが方針であり、過去にはイラク戦争での民間人殺傷動画を公開したり、アフガニスタン紛争での機密資料も公開した。ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジ氏(39)は、米タイム誌とのインタビューで、「我々の活動は市民主体の世界を築き、腐敗した組織に対抗するものだ」と述べている。