ウェディングドレス
出典: Jinkawiki
ウェディングドレス
ウェディングドレスの起源というのは、ローマ帝国の時代までさかのぼる。ヨーロッパ方面にキリストの教えが普及してくると、自然と結婚式を教会で行うようになり、その際に、王族や、限られた偉い貴族の花嫁が、婚礼儀式用にと着用していた衣装がウエディングドレスの発祥だったとされている。中世になると、宗教上の儀式服、黒いドレスと白いベールが使用されていたのですが、18世紀の後半には、花嫁の純潔の象徴としてドレスやベール全体に白を基調として作られるようになった。また、元々、世界的にウェディングドレスというのは普及しておらず、民族には民族の結婚装束というのがあったのだが、西洋文化が世界的に広まってくると、少しずつその考えも薄れて、ウェディングドレスを着るようになっていった。特にその広まりが凄かった地域はと言うと、東アジア圏への広まりで、元々この地域では、白い色というのが縁起の悪い色で、元来、死に装束に使う色として用いられていたが、やはり西洋文化が流れ込んでくると共に、日本、中国、韓国とウェディングドレスが好まれるようになっていった。
日本でウェディングドレスが広まるようになったきっかけは、アメリカの文化が日本に入って来た事がきっかけだと言われている。しかし、その頃は、一般にウェディングドレスと言う名前が知られていたにもかかわらず、ウェディングドレスの絶対数が少なく、また、ウェディングドレスなどの洋装での婚礼を受け入れるという体制がウェディング業界でも確立していなかった為、1960年頃でもウェディングドレスを使用するカップルというのは、全体の3%か、それに満たないくらいだったとされている。しかし、西洋文化がどんどん生活の中に浸透していくと共に、普段着も和服から洋服に移り変わり定着していった。しかも、ウェディングドレスは、和服の花嫁衣装に比べて廉価で着用することが出来るなどの利点も相まって、60年~80年代に掛けて急速に広まっていった。