エイズ

出典: Jinkawiki

エイズとは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染して起こる病気で、感染すると身体を病気から守る免疫系が破壊されて、身体の抵抗力が低下し、様々な感染症や悪性腫瘍にかかってしまうものである。


エイズの感染源となるのは、精液・膣分泌液・血液・母乳。 その感染経路は、性行為・母子感染・血液感染の3つである。

(1) 性行為による感染・・・性器、肛門、口を介して

(2)母から子への母子感染・・・妊娠、出産、授乳をとおして

(3)血液による感染・・・注射器の共用(麻薬の静脈注射の回しうちなど)、輸血


 検査としては感染の機会があってから3ヶ月以上経過した後であれば、採血による血液検査でHIV特異抗体を検出する事ができ、感染の有無を確認する事ができる。検査は全国の保健所で匿名・無料で受ける事が出来る。


HIVに感染してもすぐ発病することはない。無症状の潜伏期間が1~2年、10年以上続くうちに免疫機能が徐々に低下し、様々な感染症にかかりやすくなる。だが、エイズ=死ぬということはない。


感染しても薬を飲みつづければ、発病までの時間をかなりのばすことができる。 しかし、薬は高額で、発展途上国ではほとんどの人が手に入れることができない。そのために発展途上国の人は非常に短い期間でエイズを発症し、発病後も薬を飲めず、ひどい苦しみの中、早く亡くなってしまう。 その解決策として、ユニセフと世界銀行は、安いお金でエイズ治療薬を手にいれられるようにする取り組みをはじめることになった。これが実現すると、これまで貧しくて薬を買えなかった人びとも、今の値段の半分以下で薬を手に入れることができるようになる。


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