エコツーリズム

出典: Jinkawiki

目次

エコツーリズムとは

 ・地域の自然、文化、くらしなどを大切にし、環境へのインパクトができるだけ少ない「エコツーリズム」という概念が台頭した。


エコツーリズムの定義

 ・エコツーリズムの定義について、例えば日本自然保護協会では次のようなガイドラインをつくっている。「旅行者が、生態系や地域文化に悪影響を及ぼすことなく、自然地域を理解し、鑑賞し、楽しむことができるよう、環境に配慮した施設及び環境教育が提供され、地域の自然と文化の保護・地域経済に貢献することを目的とした旅行形態」ただ、エコツーリズムの実践が大自然のなかでしかできないのかと言えば、そうではない。例えば、京都は世界的にも観光都市として有名だが、京都の町中でも実践は可能だ。京都には、自然によって育まれてきた地域の衣・食・住の文化、暮らし、伝統、環境などを大切にし地域の人と交流しながらじっくりと本物の京都に触れる旅を、アーバン・エコツーリズムとしてすすめてきた環境団体や市民がいる。


訪れる人と地域住民の学びの機会に 

 ・世界中で観光への関心が高まり、エコツーリズムへの注目も高まっている。自然や物にとどまらず、地域固有の風土を生かした生活、文化、人までをも含めた資源の保全と活用、それらをベースにしたエコツーリズムは、住む人にとっても自分たちの資源をあらためて確認し、見出す機会にもなる。


次世代への環境教育で地域を元気に

 ・旅行者の多様なニーズに応えるために、観光は「見るだけ」から「体験する」スタイルに変化した。単なる体験で終わるのではなく、旅を終えた後にも普段の自分の暮らしと環境問題とのつながりを確認し、エコツアーで体験したことを行動に生かせるようなプログラム提供が必要だろう。街づくりや、環境教育の視点からエコツーリズムの取り組みを進めていくことは、訪問地と訪問する人の住む地域を元気にする次世代育成にもつながる。

参考文献 よくわかる環境教育(水山光春)


  人間科学大事典

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