オイリュトミー5

出典: Jinkawiki

オイリュトミーとは?

シュタイナー教育において誕生した、音楽に合わせた運動を主体とする芸術である。目で見ることができない音楽の響きの各要素を、聴覚知覚を通して見ることができる肢体の動きで表現するための方法である。これによって子どもの感受性を高めるためなどに教育的利用もなされている。子音や母音には一つずつ動きが定められており、子音の動きと母音の動きを組み合わせて言語を立体的に表現している。


オイリュトミーの分類

オイリュトミーは教育面だけではなく、様々な分野に活用されている。

① 芸術オイリュトミー・・・舞踏芸術としてオイリュトミスト(オイリュトミーの専門家)が一人で、あるいは集団で行うものである。スイスのドルナッハ、ドイツのシュトゥットガルトなどではオイリュトミストのグループが存在する。

② 治療オイリュトミー・・・医師とともにオイリュトミーによって治療を行う。病気とはからだの一部の疾患という見方ではなく、人間の体、心、精神の相互間のバランスの歪みが症状として現れてきたものと考え、オイリュトミー療法によって各個人の病状に応じた動きを行うことを通して、精神・心・身体の全体に働きかけ、再びその調和を取り戻す手助けを行う。そして、病気により弱まった機能の回復を促進する力となる。

③ 教育オイリュトミー・・・教育的に利用されるオイリュトミーは身体で線を作るフォルメン線描であるといえる。自由に場所を移動することができるという体験から、その行動が特別であると感じ、教師や友人と共有し、互いに祝福しあうことが教育的な意義を持つ。


参考・引用

・シュタイナー教育の方法 ~子どもに適した教育~ 高橋巖 著 角川選書 昭和62年

・シュタイナー教育ハンドブック ルドルフ・シュタイナー 著 西川隆範 訳 風濤社 2007年

・あげつまクリニック (治療オイリュトミーについて) http://www.h7.dion.ne.jp/~agetsuma/eurhythmie.html

投稿者 S.H.


  人間科学大事典

    ---50音の分類リンク---
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                          
                  
          

  構成