オックスフォード大学
出典: Jinkawiki
オックスフォード大学(英語: University of Oxford)は、オックスフォード市に本部を置くイギリスの国立大学である。11世紀に設置された。 英語圏では最古の大学であり、世界を代表する大学の1つでもある。2007年度のThe Times Higher Education Supplement[1]で世界2位にランクされた。
大学運営の最高責任者は学長(英称; Vice-Chancellor、副総長は誤訳)であり、現在の学長はニュージーランド出身の工学者ジョン・フッド博士が務める。総長 (Chancellor) と呼ばれる職位は終身の名誉職であり、現在の総長は香港総督を務めたクリストファー・パッテン。
ケンブリッジ大学は、ここに所属していた学者が1209年に移動して形作られたとされる。両大学を合わせて、オックスブリッジと呼ぶことが多い。 また、オックスフォード、ケンブリッジに加え、イングランドで3番目に古いダラム大学をあわせて、ドオックスブリッジ、Doxbridgeと呼ばれる事もある。
オックスフォード大学の創立時期はよく解明されていない。いちどきに設立されたのではなく、徐々に形成されたのかもしれない。少なくとも1096年には講義が行われていたという証拠がある。
1167年、ヘンリー2世によって、イギリスの学生がパリ大学で学ぶことを禁じられたことをきっかけに、オックスフォード大学は急速に発展した。この時期から初期のホール(寮)が設立された。これらのホールは後にカレッジ(学寮)へと発展した。 1209年に強姦罪で告発された2人の学生が殺されたことをきっかけに大学は一時解散し、これがケンブリッジ大学の設立につながった。 1214年、ローマ教皇特使のニコラス・デ・ロマーニス(Nicholas de Romanis)による交渉の結果、オックスフォードにて大学を再開することが認可された。 この大学の地位は1571年に「2大学法人に関する法令」(Act for the Incorporation of Both Universities) によって公式に制定された。ここで、大学の正式名称は「オックスフォードの大学の総長、修士、および学士」(The Chancellor, Masters and Scholars of the University of Oxford) と定められた。 オックスフォード大学からは、25名の英国首相と47名のノーベル賞受賞者が輩出されており、最新のTimes Higher World University Rankingsでは、第2位にランク(社会科学は1位)されている。
2006年に、オックスフォード大学が三井物産と共同で日本分校の設立を検討中であると、一部マスコミで報道されたことがある。
同年5月10日の報道によれば、三井物産側が出資者を集めてジョイント・ベンチャーを設立し、オックスフォード大側は教員の派遣や大学運営支援などを行うという形で、日本分校の開設を計画していることが5月9日に明らかになったとされていた。
しかし、この報道を受けて、5月10日、副総長ジョン・デランドレアが「オックスフォード大学の分校またはキャンパスを日本に開設するといった計画は現在全くありません」とのコメントを発表し、また三井物産も5月11日に「弊社とイギリスのオックスフォード大学が共同で同大学の日本分校の設立を検討しているという報道がありますが、現在、そのような計画は全くない」と発表した。これにより、本報道内容は両当事者から1日のうちに否定される格好となった。
参考:
三井物産記事
オックスフォード大学の歴史