オランダとチューリップ
出典: Jinkawiki
チューリップがオランダに持ち込まれたのは6世紀のことである。気候が適していたために栽培しやすく、すぐに広まった。オランダでは多くの人がチューリップに興味を持って、取引していた。
チューリップは他の植物より交配がしやすく、改良を重ねるたび色や模様が変わることに楽しさがあった。なかでも、珍しい模様のチューリップは1630年頃にもなるともとの値段の10倍以上の値段がついたりもしていた。このようなことは日常茶飯事だったんであり、これは「チューリップ・バブルの時代」とも言われていた。こうしたお金儲けに夢中になった結果、失敗して財産をうしなう人も少なくなかった。637年にオランダ政府はようやく事態の沈静化に乗り出し、チューリップの取引を規制し、事態は収まることとなった。
「チューリップブック」 国重正昭ら 八坂書房
長坂寿久 オランダを知るための60章 明石書店
投稿者 HLV