オランダの放送に関しての柱社会
出典: Jinkawiki
オランダのテレビ視聴は多くの家庭がケーブルテレビを契約して見ている。 最近は衛星を使う家庭も増えているようだ。日本のケーブルテレビと同様に、 オランダの放送だけではなく外国の放送も入っており、パックや個別の番組で契約をして料金を支払う。 アンテナを立てて見ている家庭はなくはないがとても珍しい。 日本でもケーブルテレビには地上波で見る番組がすべて入っているのが普通である。 1992年に民放が初めて放映されるようになり、かなり話題となった。 その後、民放はとても増えて、地域の放送もあるので、テレビ放送の外見は日本とあまり変わらない。 ただ、国営放送のみに適応される独特のシステムがある。NHKとも民放とも全く違う運営をしていて、 おそらくこのような運営方式が行われているのはオランダ以外にはないだろうと思われる。 テレビの国営放送は3つのチャンネルがあり、ニュースや国政関連などの放送の個別の主体では制作が困難であるが、 必要性の高い基本的な番組を製作するNOSという放送協会があり、これがまたその他の番組の配分等を管理している。 またNPSという協会が文化、教育、マイノリティ関連の番組制作をしている。 そして、これ以外は番組制作を届け出た放送協会(NPOのようなもの)が行う視聴者の支持の度合いによって番組枠と 予算を獲得(公費による番組制作を保証。)して番組制作をする仕組みになっている。 団体は多くが宗教的あるいは社会的な立場をもった団体であることを表明しており、それが柱社会の現れであるのだ。 教養的、情報的もある程度の枠はあるようだが、原則として違法でない限り、番組には公的な組織は関与しないとされている。 実際に日本だったらとても放送できそうにないような番組がいくつかある。授業でも見たかと思うが、安楽死の実際に行う場面を放送するような 番組を企画・制作することや深夜などは俗悪番組といえそうな番組もある。そして、何よりも完全に宗教的な内容をもった番組がたくさんあるようだ。 番組を制作する放送協会にはキリスト教だけではなく、ほとんどの主要な世界宗教がそろっている。 また、ニュースや政党には独自の組織や枠がある。番組は作りたい人が会員を集めて、放送協会を作って、番組を作っていく形であるのだ。