オルタナティブ・スクール2
出典: Jinkawiki
オルタナティブ・スクール
オルタナティブ・スクールとは、従来の学校教育とは異なる学習プログラムを実施する学校の総称である。標準的な学校で提供されている教育に適合できない生徒へのプログラムで授業を行う学校のことを指す。この中には、身体的、精神的、情緒的にハンディキャップを持つ生徒に適合した学校や、芸術的・知的英才児の教育を行う学校などがある。オルタナティブ・スクールを直訳すると、「国家などに管理を受けた伝統的な教育を行う学校ではなく、独自の教育方法やプログラムによって、子どもや家庭のためにデザインされた教育を行う学校」ということになる。オルタナティブ・スクールの定義において注目すべきことは、国家の管理下にないということである。つまり、国家の教育観が反映されないということである。
日本のオルタナティブ・スクール
ここではオルタナティブ・スクールの具体的な例をあげたい。 ・東京シューレ 1985年より元教員であった奥地圭子氏がご自分のご子息の不登校をきっかけにし、不登校の子どもたちの居場所として設立された。日本における不登校問題のリーダー的存在場所である。2000年よりは、NPO法人として認可を受け運営されている。活動の内容も子どもたちを中心とした多彩なカリキュラムの存在、教育問題に対する政治的な働きかけなど、オルタナティブ・スクールとしての定義の多くを満たしている。
・きのくに子どもの村学園 きのくに子どもの村学園は、元大学教員でニール研究者の堀慎一郎氏が1984年からの「新しい学校を作る会」の活動を経て1992年より認可学校法人として開設した学校である。サマーヒルスクールなどを手本にして日本で開設をしたある意味で、日本初の本格的なオルタナティブ・スクールである。教育体系とカリキュラムの設定の仕方などは論理的であり実用的である。
オルタナティブ・パブリック・スクール
オルタナティブ・パブリック・スクールとは、公立学校体制の中で自由入学制度や独自のカリキュラム実施を認められた学校。アメリカにおけるマグネット・スクール、チャーター・スクールなどを指す。マグネット・スクールは成績優秀な者に対して、学力指導を優先した公立初等・中等学校であり、施設も教育内容も優れ、資格のある生徒しか入学させない選抜制度をしいている学校である。チャーター・スクールは公立学校でありながら、州政府や地方行政機関から独立し、教師や親などにより特別に認可された団体が運営する学校である。通常この種の学校は、公立学校制度の中でも親や地域社会の要求に応えるように運営されている。
ハンドル名:パン