オンカロ

出典: Jinkawiki

目次

オンカロとは

 オンカロとはフィンランド西海岸の離島にあるオルキルオト原発の敷地内にトンネル状に掘られた使用済み核燃料の最終処分場のことでる。また世界で初めてフィンランドが格納場所を決定した。


施設概要

 2004年から建設が進められ、2022年から稼働、つまりは燃料の埋設がはじまる。2100年ごろまで埋設を続け、その後は坑道と入口を閉ざし密閉してしまうつもりだ。処分方法としては日本のように核燃料サイクルや燃焼再処理を行わずに直接使用済み燃料を処分してしまうつもりである。また使用済み核燃料を処理する方法としては再処理や乾式貯蔵などが挙げられるが、再処理などでは根本的な解決には至らない。そのため使用済み核燃料を処理する唯一の施設であるために国際的に注目されている。


施設設置の経緯

 1996年まではフィンランド国内で発生した使用済み核燃料はロシアのマヤク処理場に運搬されていたが、ロシア側がフィンランドに対して使用済み核燃料の運搬時に安全性を高めるように、ということで負担額の増加を求めた。そうしたことによってフィンランド側は原子力法を改正して1997年から国内で発生した使用済み核燃料を国内で処分することに決定したのである。


参考文献

100,000年後の安全 かんき出版 徹底検証・使用済み核燃料 再処理か乾式貯蔵か:最終処分への道を世界の経験から探る 合同出版


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