カルト

出典: Jinkawiki

 カルトの由来はラテン語「cultus」で、意味は「儀礼・祭祀」として用いられる。聖なるものに対する人間の制度化された崇拝行為で、どのような宗教団体にも民族宗教にもみられる。ゴードン・メルトンは、1920年代から見られる社会科学者の用法(主要な宗教伝統に属さないアメリカ発生の宗教)、1930年代からの保守的福音派(モルモン教、エホバの証人などの異端的キリスト教)、1970年代からの、破壊的カルトという反カルト運動家による用法を挙げている。第一の用法は、秘境的教え、カリスマ的指導者への熱烈な崇拝、ゆるやかな信者集団を持つ教団を示す記述的概念。第二の用法は、特定の宗派(アジアやアフリカから移入された非正統的なキリスト教)から見た規範的な用法。第三の用法は、教団や教会に批判的な元信者、現信者の家族、脱会カウンセリングの専門家が教団に入るためにマインド・コントロールを行う集団と規定した。カルトはアメリカ流の呼び方で、ヨーロッパ流ではセクトと呼ぶ。カリスマ的指導者を有し、既存の宗教とは異なった信仰を持つ、比較的小規模な宗教団体のこと。セクトとは、それぞれの宗教から派生した「分派」のことで、ラテン語の「secta」から派生しており、「後を追う、続く、受ける」という意味がある。このことから、仏教やヒンドゥー教、神道、道教などから派生した団体を表している。2001年5月30日、人権や基本的自由を侵害する傾向のある団体に対してフランスで「反セクト法」(2001年6月12日施行)が採択された。この法律で、セクトと指定された法人やその幹部が刑法に定める犯罪を繰り返して有罪になったとき、その団体を簡単な行政手続きで解散させることができるようになった。    

参考

http://www.daito.ac.jp/~uriu/thesis/2001/souyama.htm

http://www.hucc.hokudai.ac.jp/~n16260/proj/conce

http://www.jiyu.co.jp/GN/cdv/backnumber/200305/topics03/topic03_05.html

http://www.theirrepressibles.info/005.htm

http://blog.goo.ne.jp/watapi_1968/e/634eed4f8dd9C

〈tomato〉


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