キリスト教3
出典: Jinkawiki
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キリスト教の三大宗派
キリスト教にはカトリック、プロテスタント、東方正教会といった世界三大宗派がある。キリスト教の最初の分岐点となったのが、381年頃の「ニケヤ・コンスタンティノープル会議」。当時キリスト教に対する解釈が徐々に異なってきたことから、キリストの教えの見直しとしてニケヤ会議が行われた。そこで、古来の信条であった「ニケヤ・コンスタンティノープル信条」を正しく継承しているとしたのが後の東方正教会となった。その後新たに解釈を加え確立したのが、後のローマ・カトリック教会である。東方正教会では「ニケヤ・コンスタンティノープル信条」を自分たちの教えの基礎であると、公的に述べている。一方ローマ・カトリック教会は、西ヨーロッパを中心に大きな発展を遂げていくが、商業主義的な面がきっかけとなり分派を生むことになった。これが免罪符(贖宥状)に代表されるものである。そこで、いわゆる「罪の売買」に教会の危機を感じたのがマルティン・ルターであった。彼は清く正しいキリスト教を取り戻すべく改革を起こした。この宗教改革によりプロテスタントという新宗派が誕生し、ラテン語のみで出版されていた聖書のドイツ語翻訳を行った。また聖職者でありながら結婚もした。このように新しいキリスト教が大成されていったのである。
三位一体説
三位一体とは、「父」「イエス・キリスト」「聖霊」はすべて同じであり一つであるという、キリスト教において基本となる教えのこと。聖書上では、〝キリストは神という人の肉体を持たない実体が肉体を得た姿である″という複雑な解釈がされている。つまり、〝キリストは神″ということである。一方で、キリストが神かどうかは現在議論がなされている。キリストを神と認めず、三位一体の概念を否定する一派も実在する。しかし、キリスト教の誕生から現在までこの三位一体説という基本概念は変えられず、今も尚キリスト教徒の根本的思考を形成している。
聖書
キリスト教の聖典は聖書であり、旧約聖書と新約聖書から成る。旧約とは「旧い契約」、新約とは「新しい契約」という意味である。聖書はキリスト教の聖典であるが、キリスト教の元はユダヤ教であるため、ユダヤ教徒にも読まれている。つまり、旧約聖書はユダヤ教徒に、新約聖書はキリスト教徒に読まれているということになる。また新約聖書はキリスト教徒のみが聖典とするものである。旧約聖書と新約聖書の違いは主に二つある。旧約聖書は原文がヘブライ語で書かれてあり、全39巻、新約聖書の原文はギリシャ語で、全27巻で構成されている。現在ではそれぞれが各国言語に翻訳され、世界中で読むことが可能である。
ユダヤ教とキリスト教
ユダヤ教とキリスト教は根本的には同じであり、キリスト教はユダヤ教から分離独立した宗教である。そのため、この二つの宗教はどちらも聖書を聖典としている。ユダヤ教には禁欲主義や立法主義など、多くの派閥が存在していた。その中でイエス・キリストが作り独立した派閥がキリスト教である。そのため、ユダヤ人がキリスト教創設に関わったということになり、キリストはもちろん、12人の弟子も皆ユダヤ人であったと言われている。
参考文献
「キリスト教文化入門」http://kirisuto1225.com/
falcon.