キリスト教11

出典: Jinkawiki

目次

イエス・キリスト

キリスト教は、ガリラヤ地方のナザレ出身のイエスというユダヤ人から始まった。 イエスは30歳ごろ、宗教活動を始めた。当初は、ヨルダン川におけるヨハネの洗礼運動に加わるが、独立し、教えを宣べるようになる。 新約聖書の福音書はイエスの言行録であって、その業とその教えを伝える。神の国、その支配の到来を告知し、神の前でふさわしく自らを備えるようイエスは人々に求めた。複数の奇跡物語が記されているのは、この世における神の支配のはじまりを証している。2年ほどガリラヤ地方で活動した後、紀元30年ごろイエスはエルサレムに上る。着くや早々にイエスはエルサレム神殿にて純粋な神への信仰から鳩売りや両替商を神殿から追い出すという問題を起こす。この2つの職業は、神殿にとってはなくてはならない人々であり、この事件ため危険視されたイエスは逮捕される。イエスは簡単な裁判の後、十字架刑に処せられエルサレム入城後5日目で亡くなる。そしてこの日を含め3日後にイエスは復活した経験を弟子たちがもち、イエスはキリスト(メシア)であるとの信仰が成立した。

カトリック教会

カトリック教会は、世界のキリスト教の信徒約18億のうち約10億を占め、西方ではもっとも古い伝統をもっている。ローマの司教座にある教皇を最高の指導者として掲げる中央集権的組織をもつことから、「ローマ教会」あるいは「ローマ・カトリック教会」と呼ばれる。「カトリック」はギリシア語に由来し、全てに従うという原義から「普遍的」を意味する。その内実は、ニカイア信条、ニカイア・コンスタンティノポリス信条、カルケドン信条によって示された正統信仰を保持し、変わることのない福音の心理を具現していることを示す。

プロテスタント

プロテスタントとは何かを語ることは難しい。なぜならプロテスタントの特徴を一言でいうならば、多様性だからである。プロテスタントの教義を特徴として、信仰によってのみ神に義認される「信仰のみ」、信仰の究極的基準は聖書であるとする「聖書のみ」、全ての人は神の前で平等であり、全ての信徒は祭司であるとする「万人祭司」の三大原理をあげることができる。しかし、この考えがいまなお増え続ける各教派において異なっており、それを反映する信仰生活や教会制度にも違いが見出される。それゆえプロテスタントとは何かを規定することは困難である。

参考文献

櫻井 義秀 平藤 喜久子 よくわかる宗教学 ハンドル名:chima


  人間科学大事典

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