キリスト教5
出典: Jinkawiki
キリスト教はユダヤ教徒だったイエスが説いたとされる宗教である。キリストとはギリシャ語で「救世主」という意味であり、いわゆる「イエスの教えを信じる宗教」がキリスト教である。初めのうちは迫害され続けていたが、392年にローマ帝国で国教として認められ、395年にはローマ帝国が東西に分裂し、キリスト教も東西で独自の発展を遂げた。西は「カトリック教会」、東は「東方正教会」となった。16世紀にはカトリック教会の腐敗を批判し、宗教改革を起こした人々が「プロテスタント」としてカトリック教会から分かれた。
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アメリカとキリスト教
16世紀から歴代のイギリス国王はカトリックから分離した「イギリス国教会」を信じるようにほかの宗派を弾圧し、そのなかでプロテスタント系の「カルヴァン派」であるピューリタン(清教徒)が信仰の自由を求めてアメリカ大陸に渡って来た。
ピューリタンはアメリカ合衆国を建国したと考えられているため、アメリカ大統領のなることにも大きな影響を与えた。アメリカ大統領選挙に立候補するには、35歳以上でアメリカ国内で生まれ、14年以上国内で居住した者であると定められている。しかしそれだけでなく、「ピューリタンの子孫」されている、白人、アングロ・サクソン系、プロテスタント系のアメリカ国民でないと選ばれないとされてきた。それを覆したのが、アイルランド系カトリック教徒のジョン・F・ケネディである。
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参考文献
池上彰(2013)『[図解]池上彰の 世界の宗教が面白いほどわかる本』中経出版
スティーヴン・F・ヴラウン(1994)『キリスト教』秦剛平訳、青土社