キンバリー・プロセス
出典: Jinkawiki
概要
キンバリー・プロセス(キンバリー認証制度・キンバリー協定)はダイヤモンドの原産地証明(国際認証)を義務付ける制度のことである。この制度が作られる原因となったのは「紛争ダイヤモンド」にほかならない。シエラレオネ内戦に関わったRUF(革命統一戦線)の資金がダイヤモンドにより賄われていたことや世界的ダイヤモンド企業が闇市から一部のダイヤモンドを仕入れていたという事件により「紛争ダイヤモンド」をめぐる問題が国際的な問題に発展した。「血塗られたダイヤモンド」「ダイヤモンドと死」といった言葉を抗議団体が使うこともあった。 「紛争と関わりのないダイヤモンド」に対し証明書を発行することにより、紛争とは関係の無いダイヤモンドだということを証明する。証明書のないダイヤモンドの取引を違法とする。この制度はかなりの効果を上げた。 2003年1月に施行され70カ国以上の国が参加。参加国は証明書発行の義務、また輸入国はキンバリー・プロセス認証なしの未加工ダイヤモンドを受け入れないことに同意している。 現在流通しているダイヤモンドの99%に証明書がついている。つまり、ほぼ紛争ダイヤモンドの市場流入は防げたと言える。 しかし、コートジボワールなどの「紛争ダイヤモンド」がガーナなどを通して、合法的なダイヤモンド市場に流入しているという情報もある。 証明書が100%安全なものなのか?それを誰が判断するのか?という本質的な疑問も一部から上がっている。 紛争ダイヤモンドに対する制度としてはかなりの効果を上げたはずだ。だが、名前の通り過程(プロセス)を明らかにしただけで本質的な問題解決は出来ていないとの意見もある。
『国連は1998年に、初めて紛争ダイヤモンドを戦争資金の元になっていると指摘したが、ダイヤモンドの原産地を認証する制度を策定するために会議を招集したのは、ダイヤモンド産業側だった。2000年5月、南部アフリカのダイヤモンド生産国は、南アフリカのキンバリーで会合を開き、紛争ダイヤモンドの取引を停止でき、ダイヤモンドを購入する人が、そのダイヤが暴力に加担していないものかを確かめることができる方法を策定した。 2000年7月19日、世界ダイヤモンド会議 (World Diamond Congress) が、アントウェルペンで開催され、ダイヤモンド産業が、紛争ダイヤモンドを防ぐための能力を強化する決議を採択した。決議は、ダイヤモンドの輸出輸入における認証システムを求め、すべての国に対し、公式に封印されたダイヤモンドのパッケージのみを受け入れる法の成立を求め、すべての国に紛争ダイヤモンドを移送したすべての者を刑に処すことを求めた。また、この決議により、紛争ダイヤモンド取引を行ったとされるすべての個人を、世界に24ある世界ダイヤモンド取引所連盟 (World Federation of Diamond Bourses) のダイヤモンド取引所から締め出すことになった。2001年1月17日、1月18日、ダイヤモンド産業の関係者は会合を開き、新しい組織ワールド・ダイヤモンド・カウンシルをつくった。この新体制は、すべてのダイヤモンドの出処が、紛争と関係のないものであると認証する新しいプロセスのはしりとなった。 KPCSは、2002年3月13日に国連によって承認を与えられた。そして、政府、ダイヤモンド会社、NGOの2年の交渉の結果、2002年11月に、キンバリープロセス認証制度(KPCS)が採択された。』(引用 wikipedia キンバリー認証制度 [1])
参考
ダイヤモンド~支配者の宝石~[2] Four-Cs(フォーシーズ)[3] アムネスティ(紛争ダイヤモンドアクション) [4] アムネスティ(キンバリー・プロセス) [5]
投稿者「リロード」