ギリシャ危機

出典: Jinkawiki

ギリシャ危機とは、ギリシャ共和国の2009年10月の政権交代を機に、財政赤字が公表数字よりも大幅に膨らむことを明かしたことに始まる一連の経済危機をいう。


目次

背景

従来ギリシャの財政赤字はGDP比で5%程度とされていたが、新政権(全ギリシャ社会主義運動)が旧政権(新民主主義党)が行ってきた財政赤字の隠蔽を明らかにした。2010年1月に欧州委員会がギリシャの統計上の不備を指摘したことが報道され、同国の財政状況の悪化が世界的に表面化した。ギリシャ政府は3ヵ年財政健全化計画を発表するが、あまりに楽観的な経済成長が条件であったため、格付け会社が相次いでギリシャ国債の格付けを引き下げ、マーケットではデフォルト不安からギリシャ国債が暴落した。これをきっかけに外国為替市場ではユーロが下落すると共に、世界各国の株価もっ下落することになった。


対策

ギリシャ危機に対してユーロ圏諸国の財政相会合において、2010年5月にIMF・EUによる第一次支援が決定された。また、2012年2月にIMF・EU・民間による第二次支援が決定された。その一方でギリシャ政府に対して増税・年金改革・公務員改革・公共投資削減などの厳しい緊縮財政策や公益事業等の大規模の民営化が支援金受け取りの条件として課された。支援策は決定されたものの、国民に大きな負担を強いることになるため、ギリシャでは大規模なデモや暴動が発生し、政府や政党も曖昧な対応を繰り返している。


欧州債務危機

ギリシャはユーロ圏全体で3%にも満たない経済規模の小国であるが、ギリシャがユーロの一員であり、その危機がユーロ加盟各国のソブリン債に飛び火したため、欧州財務危機になり世界を大きく揺るがした。


参考文献

『金融情報サイト』http://www.ifinance.ne.jp/

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