ギルガメシュ叙事詩
出典: Jinkawiki
概略
現存する世界最古の叙事詩。半神半人の英雄ギルガメシュの偉業と生命の探求の物語。叙事詩はシュメール語で書かれ、アッカド語、フリ語、ヒッタイト語など書く言語に翻訳されている。叙事詩の内容はまさに神話と呼ぶにふさわしく、物語として非常に上質なもの。
ギルガメシュ
ギルガメシュは古代メソポタミア、シュメール初期王朝時代のウルク第1王朝第5の王で、126年間ウルクを統治していた伝説的な王。早いうちから神格化され、供儀・供物を捧げられる対象であった。親友のエンキドゥの死をきっかけに不死を求めて放浪する。数多くの神話や叙事詩に登場するこの王は実在の人物であったと考えられている。ギルガッメシュとも。
成立
紀元前3000年頃。作者不明。楔形文字で粘土板に刻まれた。
内容
シュメール初期王朝時代の伝説的な王ギルガメシュを主人公とした物語。「不死」が重要なテーマとなっている。
影響
ウトナビシュティムが語る箱舟の話は、旧約聖書のノアの方舟などの神話や現代の映画などにも影響を与えている。ギルガメシュが森を守るフンババを退治する話は宮崎駿監督の「もののけ姫」のヒントになった。
参考文献
月下昭男訳 1996 ギルガメシュ叙事詩 岩波書店 浦谷年良 1998 「もののけ姫」はこうして生まれた。 徳間書店