グループワーク２

出典: Jinkawiki

　グレース・コイルは1923年、ウェスタン・リザーブ大学の社会事業部門、にグループワークの講義場を設置した。そのコースは後に、他大学へも採り入れられられていく。世界恐慌を経て価値観の荒廃する青少年に対して、再び良き市民、よき青年としての生き方を再生する必要に迫られた。当時の進歩的教育者デューイやキルパトリックは、集団を活用した教育を強調したが、この影響を受けて民間の専門家や研究者たちは、グループ活動の理論家への検討を始めた。 　1936年にグループワークの理念を明確化し、より優れたものにするために「アメリカ・グループワーク協会」が形成された。グループワークがソーシャルワークの一方法として位置づけられたのは、1946年の全米社会事業会議におけるコイルの講演が契機となっている。この影響を受けて同年「アメリカ・グループワーク協会」が設立され、従来の研究団体は発展的解消されることになった。

参考文献 北島英治(2008)「ソーシャルワーク論」ミネルヴァ書房