コネクションズ
出典: Jinkawiki
概要
コネクションズとはイギリスにおいて若年無業者対策として導入され、13~19歳までのすべての若者を対象にした多面的で総合的な自立支援サービスである。 その目的は第一にすべての若者が最も良い人生のスタートをきることができるように支援すること。 第二に若者が正しい人生選択と教育及びキャリア選択ができるように支援することである。 また、コネクションズは情報提供、アドバイスの提供、そして居場所の提供をすることを通して、職業意識を啓発する。市民性を育成し、社会との関係を維持させることで自立した個人を育成することを目指した取り組みであると言うことができる。活動場所は学校外や地域だけでなく、学校内も含まれる。学校内では、キャリアガイダンスに関する情報提供やキャリアアドバイザーへの助言、支援などを行う。学校外や地域では、ユースサービスや地域内の活動グループ、社会サービス局などと連携し、活動を行っている。
設置の背景・目的
1970年代以降のスタグフレーション及び重工業、製造業の衰退に伴い、若年労働市場の状況が悪化、若年失業率が急増したことをきっかけに労働党のブレア政権は1998年に若者向けニューディール政策を導入。同政権により設立された社会的排除問題ユニット(Social Exclusion Unit)が1999年に報告書 Bridging the Gap の中でNEETの問題を指摘。様々な理由により将来の社会的排除の可能性のある若者を早期から支援すべきという考え方を打ち出した。その報告書を受け、2000年に教育雇用省(当時)内にコネクションズ・サービス・ナショナル・ユニット(CSNU)を設置し、翌年からコネクションズ・サービスを開始。コネクションズ・サービスの目的は、若者にアドバイス、支援を行い、大人としての生活や職業生活への順調な移行をサポートすることである。
コネクションズによって、就労への動機付けや進路選択の能力が育成されたこと、支援活動の継続性と一貫性が確保されたこと、組織的で包括的な支援及び情報提供活動が実現できたとされている。
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