コネクションズ政策
出典: Jinkawiki
定義
若年無業者(ニート)対策とも言う。働かない、又は働けない若者に対して、どの様なキャリア教育を行い、就業の支援を行うかのビジョンや大まかな方向性をを掲げたものである。
背景
997年11月、ルクセンブルクで開催された「ヨーロッパ雇用サミット」にて、EU各国で若年無業者(16~18歳の教育機関にも属さず、就職もしていない若者)の問題が取り上げられた。 EUの経済的発展の為には各国における若年無業者への対策を立てる必要があるとされ、そこで「失業6か月以内に全ての若者に職業訓練や職業指導を与えること」という指針が採択され、EU加盟国に若者向けの自立支援プログラムの実践などが義務付けられた。 その後、2001年4月からコネクションズ政策が本格的に実施された。対象者は「13~19歳」に変更され、全ての若者が人生の良いスタートをきることができるようにすること、若者が正しい人生選択と教育及びキャリア選択の支援を目的行われるようになった。
内容
目的を遂行するために、政策に大まかな4つのテーマが設定されている。 1、柔軟な教育課程の編成 2、学校、カレッジ、就労しながらの学習における質の高い教育の保障 3、学習への財政的支援の目標設定 4、情報、助言、支援、ガイダンスを行う
このテーマに基づいて活動を決定する方針として、次の8つの項目が規定されている。 1、期待を高くし、将来への希望を向上させること
2、個々のニーズに対応し、学習の生涯を排除すること
3、若者の立場に立って行動すること
4、社会的統合(若者が学習や社会との関係を維持できるようにする)を図ること
5、多様なパートナーシップを形成すること
6、コミュニティ(地域を巻き込み、新たな人間関係を築く)を形成すること
7、機会均等を保障すること
8、「何がしたいのか」という実践に基づいて成果を示すこと
すなわち、情報提供、アルバイトの提供、そして居場所の提供をすることをとおして、職業意識を啓発し、市民性を育成し、社会との関係を維持させて、自立した個人を育成することを目的とした取り組みであるといえる。