コロッセオ

出典: Jinkawiki

目次

コロッセオとは

 コロッセオというのは、古代ローマ時代の円形闘技場で、イタリアの首都ローマの中心部に位置している。この闘技場では、人間や、猛獣が死闘を繰り返し、当時のローマ人たちを熱狂させていた。約5万人を収容できる客席があり、直径188メートル、短径156メートル、外周の壁の高さ49メートルと、とても大きなものであった。コロッセオは、ローマの力を示すものであり、ローマの不滅の象徴であった。

客席の造り

 コロッセオは、約5万人を収容できたと考えられていて、その客席は、階級別に分けられていた。一階には、大理石のイスが置かれ、貴族階級の人々が座っていた。二階は、木製のいすが置かれ、一般の人が座り、三階は、立見席となっていた。また、日当たりも考慮していて、皇帝の席には、一日中日が当たらないように、一般の席も20分以上当たらないように設計されていたと考えられている。

見せ物としての戦い

 コロッセオでは、人間と猛獣たちが死闘を繰り返していた。これは、貴族たちの娯楽の一部である。戦う多くの人間は奴隷であった。人間がもののように扱われ、見世物としての戦いが続けられていた。闘技場内に水を入れ、模擬海戦を演出したり、人工エレベーターを利用し、猛獣の登場の演出したりと様々な工夫がされていた。この戦いの主催者は、皇帝であって、人気を得るという目的と、夢中にさせ、政治から目をそらせるという狙いもある。

奴隷問題

 このコロッセオで、古代ローマ時代に戦っていた人たちを剣闘士奴隷という。グラディエイターと呼ばれる者たちである。多くは、奴隷であったり、戦争捕虜である。養成所で過酷な訓練を受けていた。そして、殺し合いという観衆の娯楽の道具となってしまうのだ。多くの人、動物が犠牲になった。そして、これに対する反乱は何度か起き、5世紀の初めには、キリスト教信仰が広がっていった。その影響で、404年には、剣闘士試合は中止となった。古代ローマ時代のこの歴史は、とても非人間的で、残虐である。ローマ繁栄の裏には、このような問題が存在していた。

参考文献

・「スパルタクスの蜂起―古代ローマの奴隷戦争」土井正興(1988)

・「帝国を魅せる剣闘士―血と汗のローマ社会史―」本村凌二(2011)

http://italiajouhou.seesaa.net/article/296760173.html

http://guide.travel.co.jp/article/6001/


<どどりあさん>  


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