コンピューターネットワーク
出典: Jinkawiki
コンピューターネットワークは、複数のコンピューターを通信回線で結び、相互に情報のやり取りができるようにした状態で、互いにデータをやりとりするコンピューター、転送元と転送先のコンピューター間でそのデータを中継する交換機、コンピューターや交換機を結ぶ通信回線の集合体である。略して「ネットワーク」ともよぶ。ごく最近になって、現在のようにLANやインターネット、携帯電話ネットワークが発展してきた。規模により、LAN(ラン)・WAN(ワン)・MAN(マン)・インターネットなど、さまざまな形態がある。
コンピューターネットワークの誕生
初期のコンピュータネットワークは、大型コンピュータを利用し、それをユーザで共有して使用してた。初期のコンピュータは非常に高価だったので、“コンピュータ”という貴重な資源をムダにせず、効率よく使用するには、複数の人間で共有し、利用するのが1番よい方法であった。大型コンピュータの利用形態には、次のような2種類がある。1つは、処理する必要のあるデータが一定量たまるのを待ち、まとめて一括処理する「バッチ処理/リモートバッチ処理」方式。もう1つはバッチ処理のような一括処理方式とは異なり、コンピュータと人間が会話形式でやりとりしながら処理を進める「オンラインリアルタイム処理/TSS」(対話型処理)である。 その特徴は入力した情報に対して、すぐにその場でコンピュータが応答することである。
その後、パソコンなどの小型で安価な コンピュータが普及するようになると、複数のコンピュータに機能を割り振って必要に応じてそれらを使い分ける新しいネットワークの形態が発展してきた。コンピューターを分散することは、リスク・負担・機能を分散することができる。例えばもし、人工衛星から核兵器で攻撃され、大型コンピュータが攻撃を受けた場合、従来の大型コンピュータを軸としたシステムが攻撃を受けて破壊されればシステム全体がストップしてしまう。そのようなことを防ぐためにコンピューターを分散するのである。
コンピューターネットワークの利用形態
LAN(Local Area Network)
地理的に狭い範囲のネットワークの事。同一建物内や同一敷地内において、コンピュータや端末、周辺機器を高速な回線で接続し、自由なデータ通信を実現する。
WAN(Wide Area Network)
話回線やISDN、専用線を利用して、外部のコンピュータネットワーク同士を接続する。 主に離れた拠点間のLANを相互に結びつけるために利用さる。
インターネット(Internet)
コンピュータネットワークをほとんど世界中どこからでも接続できるようにしたもの。もともとは軍事目的のために構築されたネットワークであったが、学術目的や商用目的へとその範囲を広げ、現在では世界中にネットワークを開放している。
ISP(Internet Services Provider)
ISPは、「インターネット接続業者」のこと。 電話回線やISDN回線データ通信専用回線などを通じて、顧客である企業や家庭のコンピュータに接続することが主な業務。
参考資料
コトバンク [1]
コンピューターネットワークの基礎知識その1 [2]
(参考文献:『速習 TCP/IP』、著者 三浦一志、発行所 ソフトバンク パブリッシング株式会社)