コーラン(クルアーン)

出典: Jinkawiki

概要

コーランとは「読誦すべきもの」という意味があるイスラム教の聖典である。 預言者ムハンマドが610年から亡くなる632年の間に神から受けた啓示を約8万語のアラビア語でまとめたものとなっており、全114章から成る。


全114章は開幕章(第1章)を除いて全て時系列順ではなく、長いものから順に記述されており、天地創造と終末の世界観、道徳・倫理の規範から徳目・礼儀・作法,婚姻・相続・刑罰といった法的規定までと多岐に渡る内容となっている。


各章の長さはまちまちで、長いものであれば286節(2章)もあるが、短いものはわずか3節(103章etc.)からなっている。 また受けた啓示は概ね初期になるほど短い特徴があり、長いものから順に並べたコーランは結果として構成が年代と逆の順序となっている。

注意点

114章にはそれぞれ名称が付けられているものの、一貫したストーリーがある訳ではなく、各章全て独立した話となっている。(他の聖典とは異なるコーランの特徴とも言える)


また、前述した通りコーランは声に出して読むものという意味があり、アラビア語の韻律の美しさは人間業を超えるとされており、アラビア語の一字一句がそのまま神の言葉としてコーランに記載されている。 それ故にコーランを多言語で翻訳する事は神の言語を人間の言葉で表すという冒涜行為に相当するとして、イスラム教徒一般的には翻訳を拒否している。

参照

コーラン -コトバンク https://kotobank.jp/word/コーラン-66471


  人間科学大事典

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