シュタイナー教育9

出典: Jinkawiki

目次

ルドルフ・シュタイナー

1861年、オーストリアに生まれる。子供のころから哲学と文学に興味を持ち始めるが工科大学に進み、自然科学について学ぶ。だが、ゲーテからの強い影響を受け哲学者、思想家となり、アントポゾフィーと呼ばれる思想を生み出す。この思想から生まれたのが「シュタイナー教育」である。

4つの構成体

シュタイナー教育では、人間は4つの構成対で形成されていると言われている。

■物質体・・・体そのもので、私たちの体も引力の法則に従って上から下に落ちる鉱物界の物体。

■生命体・・・引力の法則に逆らって下から上に伸びる力。起き上がる力や成長や繁殖をつかさどる力。

■感情体・・・快感、不快感の感情も結びついた動き。

■自我・・・考えたり、言葉を話したり、「私」という意識を持っていること。

この中で眼に見えるものは「物質体」しかないが、心を通して見てみれば「生命体」も「感情体」も「自我」も見えるはずだ。以上の4つが見えければシュタイナー教育は始まらないと言われている。

4つの気質

シュタイナーは気質は人間が生まれながらに持っている個性と遺伝子によって作られると考えた。以下は4つそれぞれの特徴をいくつかまとめたものである。

■胆汁質・・・自己主張がハッキリしている。意志が強い。些細なことで周囲と衝突を起こす。自分の能力を認めてもらえると行動集中力を発揮する。決断力、行動力がある。


■憂鬱質・・・物事を暗く悲観的に考える癖がある。孤独で非社交的。自分自身に興味・関心がある。敏感で傷つきやすい。懐疑的な態度である。

■粘液質・・・休むこと、食べること、眠ることが大好き。人からあまり注目されるのを嫌い、放っておいてほしいと思っている。一度やる気を起こすと持続し長続きする。

■多血質・・・様々なことに興味・関心を持っている。一つのことに集中することができない。楽天的で物事を肯定的に捉える。活気に満ち、陽気。人当たりが良い。新しいことに興味・関心を持つが持続しない。

子供たちはどれか一つの気質を持っているというわけではなく、4つすべての気質をあわせもっている。だから、子供のその時の状況、心境の気質ににあわせて対応することが必要である。


参考

シュタイナー教育を考える 朝日文庫 子安美智子著

家庭でできるシュタイナーの幼児教育 ほんの木

シュタイナー教育と子供 青土社 A.C.ハーウッド著


  人間科学大事典

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