シュタイナー教育11
出典: Jinkawiki
20世紀はじめのオーストリアの哲学者・神秘思想家ルドルフ・シュタイナーの提唱したヴァルドルフ教育の日本での呼称である。ドイツのヴァルドルフ・タバコ工場の労働者のために、シュタイナー氏が設立したヴァルドルフ学校がモデルになっていることから、ドイツでは一般にヴァルドルフ教育学と呼ばれている。 ヴァルドルフ学校は第一次大戦後のドイツでは珍しい男女共学の学校で、社会階級にかかわらず子供が学べる学校として全国に広がった。宗教教育や環境教育にも力を入れていた。カリキュラムはその学年の中心課題として位置づけられたテーマと関連付けられ、教科は全体を構成する部分的要素となっている。進級するごとに発展した科目が課され、らせん状の学習経験を提供するように構成されている。
シュタイナー教育が現在も注目される理由の第一に7年周期がある。第1七年期 (0~7歳)は身体を成長させ、身の回りの善を吸収させる時期、第2七年期(7~14歳) は芸術にふれ感情の成長が課題となる時期、第3七年期(14~21歳)は自我が発達するまでの時期で、思考力や知力、判断力を育む。この各周期に獲得すべき文化的なリズムが自然に備わる。時代や文化によって変わることのない人間の能力の育成を目的としている。第二に、シュタイナーの教育の方法は場所や環境に応じて改変され、常に子供が主体であるということがあげられる。
日本にもシュタイナー教育を取り入れた学校法人がある。神奈川県相模原市にあるシュタイナー学園である。「子どもたちが、外側からの権威や価値にもたれかからずに、自分で考え、自分の感情を膨らませ、自分の意志を行動と結び付ける「自由」をもった大人になれるように育むこと」を理念に掲げている。
シュタイナー教育(2008年、イザラ書房)クリストファー・クラウダー マーティン・ローソン シュタイナー教育とは?http://www.hoiku-shigoto.com/report/news/steiner-education/ 学校法人シュタイナー学園www.steiner.ed.jp/