ジョージ・アレクサンダー・ルイ
出典: Jinkawiki
概要
英国のウィリアム王子(Prince William)とキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)夫妻は24日、22日に誕生した長男を「ジョージ・アレクサンダー・ルイ(George Alexander Louis)」と名付けた。ファーストネームの「ジョージ」は過去6人の王と同じ名で、英王室の伝統を厳格に守った形だ。 現王室のウィンザー家では、「ジョージ」はエリザベス女王(87)の父ジョージ6世につながる名。チャールズ皇太子(64)のフルネームにも含まれている。
英国民は賭け事が好きなこともあり、王子の誕生前から大手賭け屋が名前についても盛んに賭けを行っていた。1714年にハノーバー朝が始まって以来、これまでに6人の王が名乗った「ジョージ」は一番人気の名前だった。
「アレクサンダー」は、女王のフルネームに含まれている「アレクサンドラ」の男性形。「ルイ」は、女王の夫フィリップ殿下の母方の祖父の名で、ウィリアム王子のフルネームにも含まれている。
英王族の名はキリスト教徒の名を三つ以上重ねることになっているが、ジョージ王子の命名は現在の王族との絆も強く意識したものとなった。
王子の扱い
ジョージ王子は、ほかの生まれたばかりの子供たちが今後生きていく世界を映し出す鏡だ。その世界を形作る存在でさえあるかもしれない。現代の英国は、かつてより社会的自由があり、人種差別が少なく、より裕福になったものの、より不平等で政治的に無関心な社会となった。ジョージ王子が王位を継ぐまでには少なくともあと50年あるが、半世紀後に王室制度は存続しているだろうか。過去50年間に英王室が見せた強さから判断すると、存続する可能性が高いだろう。 そして、ウィンザー朝が次世代まで継続されることを決定付けたジョージ王子の誕生は、まさに立憲政治に深く関係した出来事だ。ちなみにフランスは共和国と言いながら実は君主制の国であり、英国は立憲君主国という衣装を身にまとった共和国だと言われることがある。まさに後者こそ英国のあるべき姿であり、今後も長らくそうあるべきだ。
参考資料
http://www.news-digest.co.uk/news/news/editorial.html
ハンドル名 new太郎