スウェーデンの保育制度
出典: Jinkawiki
5、幼保一元化した保育制度の充実
1.就学前学校の増設
1975年、男女平等社会実現の土台として就学前学校の増設計画を打ち出した。同年、国はコミューンとの間に「保育施設拡充5か年計画」の協定を結び、1980年までに就学前学校を10万人増やすことを決定した。81年にようやく目標は達成されたが、いくら増設しても需要は増加し、待機児は解消されなかった。
2.すべての子供に就学前学校を
1984年、社会民主党はピスリンゲン法を導入。ピスリンゲン法とは就学前学校の国庫の補助金の支給を、両親協同組合や独自の教育方法を実施する団体など、営利を目的としないものに限るとし、営利企業には補助金を認めないもののことである。 翌年、ステン大臣は「すべての子供に就学前学校を」という議案を国会に提出した。州が開く前学校への参加は就労や就学する親たちの保育のニーズにこたえるだけでなく、家族の状況にかかわりなく、すべての子供に子供自身の権利として参加することを保証すべきであると提案された。
3.多様な経営主体の参入
ピスリンゲン法の廃止が可決し、営利企業の参入が認められた。営利企業だけでなく、他の代替も推奨し、自分なりの方法で就学前学校を運営してみたいと考える保育者に、会社として独立することを促した。この時期に民営の多様な経営主体が登場した。
参考文献:スウェーデン 保育の今 テーマ活動とドキュメンテーション(著者 白石淑江・水野恵子)
ハンドル名 マッキー