スウェーデンの教育3
出典: Jinkawiki
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教育制度
特色
スウェーデンの教育制度の特色は、19世紀以来培われてきた平等の原理が強く、初等教育から成人教育まで、全国的に統一された制度となっていることにある。初等中等教育機関は、すべて総合性であり、全国的に共通の教育課程の基準に基づく教育が実施されている。教育機関はほとんどが公立であるが、1980年代後半から、私立学校への公費補助などの振興が行われるようになり、私立学校が増える傾向にある。
評価
新教育課程による学習の到達度はA,B,C,D,E,Fの6段階により、評価される。従来は相対評価が行われていたが、新しい評価方法は絶対評価である。評価の時期と通知の方法については、各学校が定めることができることになっている。各学年の終了時には、全国の公立学校で、読、書、算の到達度を調べるためのテストが実施されるほか、第5 学年及び第9学年修了者を対象としてスウェーデン語、英語、数学の到達度テストが実施される。私立学校については、第5及び第9学年修了時のスウェーデン語のテストのみ行うことが義務付けられている。
主な取り組み
教育の無償化
スウェーデンでは、義務教育の基礎学校だけでなく、高校、大学も授業料が無償である。その他にも、教材費や給食費も国が負担する。また16歳まで国から児童手当が支給され、高校に進学すれば、児童手当の支給額期間は延長される。
学校選択の自由
児童、生徒の98%は居住地の公立学校に通っているが、「学校法」(1991年6月)により、保証されている父母と生徒の学校選択の自由は、次第に拡大されている。当初は、居住する市町村の中での公立学校の選択に限られていたが、1993年度より居住地以外の市町村の公立学校に進学することが可能になった。また、私立学校への公費補助により、私立を選択する者も、増加している。
生涯教育
成人教育
SFI
スウェーデン語を母語としない成人移民向けの教育制度で、スウェーデン語の知識と、スウェーデン社会について学ぶ機会が与えられる。住民登録がされている16歳以上の者を対象とする。参加者は、知識の程度によって3つのレベルと4つのコースに分けられる。
Basic adult education
社会における教育の不均衡の是正、個人への学習機会の提供、労働市場に教養ある労働力を供給することが主な目的とされる一般成人教育制度。学習レベルは、基礎学校レベル、高等学校レベル、高等学校以上のプログラムとコースに分けられている。どのコースにも,修了 した場合、証明書が発行されるため、条件を満たせば、高校卒業と同様の資格が得られる。
参考文献
https://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090407/191216/ http://www-overseas-news.jsps.go.jp/wp/wp-content/uploads/2017/04/2016kenshu_11sto_nakakane.pdf 大蔵省印刷局(1995)『諸外国の学校教育(欧米編)』文部省
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