ストリートアート

出典: Jinkawiki

目次

ストリートアートとは

 ストリートアートとは、街中の壁や道路、モニュメントなど様々な場所をキャンパスにスプレーやペンキなどで描かれる落書きのことである。自称アート。英語ではgraffity(グラフィティ)と呼ばれることもある。街中や公園などの公共空間に設置されたパブリックアートと異なり、社会常識的な面においては迷惑行為や犯罪とみなされることもある。近年では街の装飾や計画された都市景観の一部として採用される動きが見られたり、適切な場所に描かれたものは市民権を得るようになってきている。ストリートアートは落書き、いたずらのように受け取られがちだが、お金をもらって正業にしている有名アーティストもいるほどの芸術作品として注目されているのだ。

有名なストリートアーティスト

  • Banksy(バンクシー)

 現在、最も世界的に有名なストリートアーティストである。しかしその正体は謎に包まれており、名前や年齢などの正式なプロフィールは一切公開されていない。作品の特徴はユーモアあふれる社会風刺で、強いメッセージ性が多くの人を惹きつける。そんなバンクシーの作品は高く評価されており、高額で売買されるようになった。作品は深夜に描かれ、美術館に無断で侵入したことなどから「芸術テロリスト」ととも称されている。  

  • Vhils(ヴィールス)

 彼の作品の特徴は、ドリルなどを用いて壁を彫刻するように掘り出し、時には火薬で爆発させたりと斬新な手法で描かれることだ。 ストリートアートで描かれる人物は一般市民などが多い。

  • ReTna (レットナ)

 エジプトのヒエログリフやアラビア文字、書道などをモチーフにして壁一面にカリグラフィを描いている。 原始的でユニークなアートが人気を集め、ファッションやミュージックビデオにも起用されている。

ストリートアートが持つ意味

 オーストラリアのメルボルンでは、山火事を受けてコアラや消防士が描かれた作品がある。その絵の付近には火災への寄付ができるようなボックスが設置してあり、ストリートアートが単に落書きとしてではなく、支援や情報拡散のツールになるなど重要な意味を持つようになってきている。 また、バンクシーの作品からは暴力やテロ・人種差別・児童労働などさまざまな問題に警鐘を鳴らしていることが分かり、アートを通して社会や私たちが向き合わなければいけないことについて考えるよう呼びかけている。

参考文献

https://media.thisisgallery.com/20202238

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