ストリートチルドレン2

出典: Jinkawiki

ストリートチルドレンとは


ストリートチルドレンとは、路上で生活する子どもたちのことである。現在、世界中にこのような子どもたちが1億人以上いると言われている。ある説では2億4千万人はいるだろうと言われており、問題になっている。ストリートチルドレンの人数は、国勢調査や人口調査には含まれていない。世界のストリートチルドレンに関する統計は存在せず、各国レベルでも最も頼りになるのは現場で活動している団体の持つ情報である。ストリートチルドレンは、マニラやカルカッタなどアジアの大都市にも多く存在するが、顕著なのは、メキシコ、サンパウロ、リオ・デ・ジャネイロ、ボゴタなど中南米の諸都市だとされる。 ストリートチルドレンの仕事は主に、靴みがき、洗車、お土産等の小物売り、日雇いの仕事、あるいは売春といったものである。また、残飯あさりや、物乞い、そして盗みまでもが生活の糧になってしまっている。 ストリートチルドレンという言葉だけ聞くと、若者のホームレスを想像してしまう。ストリートチルドレンは、必ずしも親がいなかったり、帰る家がなかったりというわけではない。家が貧しいために昼は路上で働いて、夜は家族の住む家に帰るという境遇の子どももいる。


ストリートチルドレンを取り巻く問題


ストリートチルドレンは、常に危険にさらされている状態で路上にいる。例えば、路上で物売りをしていて事故に遭ったり、暴力や性的暴行を受けたりすることもある。特に売春・児童ポルノなどの性的被害の問題は深刻である。性行動などによって、クラミジアやHIVに感染する子どもは大勢いる。路上で生活することは健康へのリスクも高く、シラミや呼吸器系の感染症にかかっていたり、皮膚感染症にかかっている子どもも多い。また、軽犯罪にも手を染めている子どもたちもいる。自分の身を守るためにギャングメンバーに加わることも少なくない。シンナーや麻薬に手を出す子どももいる。


対策


多くの国々で、NGOや公的機関が子どもたちを施設に保護したり、家庭にもどっても安心してくらせるような支援をしている。あるNGO団体では、青空教室を運営し簡単な読み書きや計算を教えたり、地域住民にストリートチルドレンたちの現状を把握してもらい協力を仰いでいる。しかし、ストリートチルドレンの人数が非常に多く、NGOの数も職員数も足りないために、十分な支援は行き届いていない。


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