スリープ・ポジション
出典: Jinkawiki
睡眠中の姿勢(スリープ・ポジション)は性格や心理状態の表れ
いつも仰向けで寝る人、うつぶせで寝る人など、自分では気づいていなくても寝像には人それぞれのクセがある。このクセこそ、その人の性格や深層心理状態の表れであることを発見したのが、精神分析医S・ダンケルである。彼は大勢の患者と面接した経験から、スリープ・ポジション(寝相)と性格特徴との関連をつぎのように分類できると考えた。
①「丸まり」型 内臓を隠し、胎児のように丸まって眠る人は、自分の殻に閉じこもりがちで、警戒心が強い。常に誰かに守られていたいと思っており、自分を保護してくれえる人(両親など)にいまだに依存している。
②「横向き」型 横向きで膝を少し曲げるスタイルで、聴き手側を下にすることが多い。この寝相の人は、バランスのとれた性格で、人に安心感を与えるタイプ。常識や協調性を備えており、人付き合いにおいて過剰にストレスを抱え込むこともない。
③「うつ伏せ」型 うつ伏せに眠る”ベット独り占め”スタイル。何でも自分中心でないと気が済まない反面、周囲に対して細心の注意を払う几帳面なところもある。それゆえ他人のミスを許せず、対人関係でストレスを抱えることも。
④「仰向け」型 仰向けで手足を伸ばして眠る、”大王”型のスタイル。寝袋そのままに堂々たる自信家で、オープンで安定した人柄である。子供のころ、保護者の愛情を一身に受けてのびのびと育った人に多い。
⑤「足クロス」型 「横向き」型と似ているが、膝を離し、くるぶしをクロスさせているのが特徴。寝ている間にくるぶしを交差させるのは、不安感や悩み事があることの表れ。仕事や人間関係でトラブルを抱えている可能性も。
⑥「腰上げ」型 背中を持ち上げて、ひざまずくスタイル。割合としては少ないが、ストレスが強く不眠がちな人のほか、遊び盛りの子供に見られる。つまり、眠るのがいやで、早く昼間になってほしいと願う心理の表れ。
参考文献:「ココロが見える心理学」ナツメ社 (2005/11)