スンニ派2
出典: Jinkawiki
スンニ派とはイスラム教最大の宗派でムスリム(イスラム教徒)の約85パーセントを占める。スンニとは「慣行・規範・先例」という意味を持つ。事実上イスラムの正統派となっており、西アジアだけでなく、北アフリカやアジア方面のイスラム国でも多数派である。 彼らは聖典コーランの教えに加え、預言者ムハンマドの言行録に基づく行動規範(スンニ)や、イスラム共同体(ウンマ)で形成された合意(イジュマー)を信仰のよりどころとする。日常生活でのイスラム法(シャリーア)の実践を重視している。しかしそこにはイスラム法学者のキヤース(類推)も加わっている。
また、スンニ派とは教義が異なるシーア派という一派が対立しているが、彼らと対比するとスンニ派の考え方がよくわかる。スンニ派とシーア派は預言者ムハンマドの後継者争いによって分裂した。ムハンマド亡き後、アブ・バクル、オマル、オスマン、アリーが後継者となり、スンニ派はその4人を最高指導者(カリフ)として認めたが、一方、シーア派はムハンマドの娘婿で従弟のアリーだけが正統な後継者であり、その子孫がイスラム共同体の最高指導者(イマーム)を世襲するものと考える。
スンニ派はアリーを含む4人を後継者と認めているものの、彼らを聖人化することはない。また、偶像崇拝を排している。
上記のようにスンニ派とシーア派は宗教対立をしているが、これは単純な宗教対立ではない。シーア派は石油資源の豊富な地域に大勢おり、「神が我々に与えたもの」と考えており、この石油のために対立ができているという面もある。 宗教の対立だけでなく土地や石油など様々な面でスンニ派はシーア派と対立しているようだ。
参考資料 ● http://kotobank.jp/word/%E3%82%B9%E3%83%B3%E3%83%8B%E6%B4%BE
●http://www.academyhills.com/note/opinion/12091004ArabIkegami.html
《KKLOK》