セラピーアニマル

出典: Jinkawiki

ペットの犬や猫と一緒にいると、なんとなく穏やかな気持ちになる。イルカと一緒に泳ぐと癒される…。昨今マスコミでも注目されている「アニマルセラピー」。直訳すると「動物介在療法」のことで、広い意味では動物との関わりが人間の健康の質を向上させる場合を指す。日本では「ペットセラピー」と呼ばれることもあるが、厳密に言えばアニマルセラピーにはきちんとした定義がある。犬や猫を始め、ウサギ、ウマ、イルカなど、人間と喜怒哀楽を共有できるような情緒性の高い哺乳類が主にセラピーアニマルとして用いられる。患者の身体的、精神的、社会的機能の回復を目的とする医療行為の一種とみなされている

アニマルセラピー種類

・動物介在療法:治療上のある部分で動物が参加することが不可欠である。医療側の専門職(医者や看護婦、ソーシャルワーカー)、作業・心理・言語療法士などがボランティアの協力をもとに治療のどこで動物を参加させるかを決定する。治療のゴールが存在し、活動においては記録が必要であり進歩も測定されなくてはならない。 ・動物介在活動:本的にペットと人間が表面的に触れ合う活動で、病院や施設などでの特別なプログラムの中に存在するものではない。治療上の特別なゴールが計画されず、活動する人たちも詳細な記録は取らなくてよい。

対象者

子ども: 一人っ子、不登校、精神的・身体的・性的虐待児、親がいない子どもなど

高齢者: 独居、老人ホームなど

終末期医療: がん、エイズ患者など

後天的慢性疾患: 事故や病気など

先天的慢性疾患: 精神遅滞、ダウン症、自閉症、脳性マヒなど

身体機能障害者: 視覚・聴覚・言語障害者、手足の不自由な人、てんかん患者など

犯罪傾向にある人: 囚人、医療刑務所など

精神障害者: 認知症、精神分裂病、躁うつ病など


参考文献

アニマルセラピーとは何か 横山章光著 NHKブックス http://www.health.ne.jp/library/5000/w5000331.html


  人間科学大事典

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