ターミナルケア
出典: Jinkawiki
ターミナルケアの定義
ターミナルケアとは、末期がんなど不治の病気であると診断を受け、それから数週から数ヶ月のうちに死亡するであろうと予期された患者に対する看護のことで、終末(期)医療、終末(期)ケアともいう。
ここでは主に延命を目的とはせず、薬物やその他の処置により患者の症状を軽くし、社会的な面や精神面でも患者とその家族を支え、心身ともに苦しみが少なくなるようケアすることを目的としている。
ターミナルケアが注目されてきた要因
ターミナルケアが注目され論じられるようになったのは、次のような要因があると考えられる。
①対象者の増加
老齢者人口の増加や、医療の発達による急性疾患での死亡減少によって、対象者が増加している。
②医療費の問題
総医療費の多くが、患者が死亡する数日間に使われているという統計があり、医療費削減の対象となっている。厚生省などが在宅医療を重要視しているのは、このような医療費の軽減を目的としているからである。
③QOLの考え
これまでの医療では、救命・延命を第一としていたが、近年患者のQOL(quality of life、人生の質)を向上させる考えが広まってきている。
ターミナルケアの場
ターミナルケアが行われるのは、主に病院・ホスピス・在宅である。近年、日本でホスピスの施設数が増加してきているが、厚生省や神奈川県医師会などでは、ターミナルケアは家庭で行うのが最も理想的であると考えている。しかし、在宅医療には医師の往診が必要だが実際に往診している診療所は全国でも決して多くはなく、患者側も大病院を支持する傾向にあり、在宅ケアには問題点が残っている。
(参考資料)
日医ニュース 第861号(平成9年7月20日) 21世紀初頭に向けての在宅医療について(厚生省)
(http://www.med.or.jp/nichinews/n090720e.html)
川崎田園都市病院ホームページ 高齢者の疾病に関する情報
(http://www.otosiyori.com/)
ウィキペディア ターミナルケア
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%82%E6%9C%AB%E6%9C%9F%E5%8C%BB%E7%99%82)
ターミナルケア文集
(http://www.okutu.jp/okut0900.htm)
認知症を中心に、最新の情報を分かりやすくお伝えすることを目的に運営されている老舗のサイト 在宅医療諸問題点
(http://www.inetmie.or.jp/~kasamie/zaitakuMONDAI.html)