ツイッター4

出典: Jinkawiki

 2006年10月に米国でスタートした140文字以内の短い投稿(ツイート)を入力して、みんなで共有するソーシャルネットワーキングサービス。現在では、世界各国の政治家から有名人、芸能人、タレント、モデル、ミュージシャン、有名な社長、宇宙飛行士などなどあらゆるジャンルの老若男女が幅広く活用している。2013年にGlobalWebIndexが発表したソーシャルメディアのアクティブユーザー数によれば、Twitterのアクティブユーザー数が2億8800万人にも昇る。


Twitterによる悪影響

 情報やコミュニケーションの取りやすさから便利であるはずのTwitterだが、英国リーズ大学の実験心理学者カトリーナ・モリソン氏は、コミュニケーションツールの長時間利用は孤独感を高め、身体に悪影響を及ぼすと述べている。人とつながる手段として、ソーシャル・ネットワーキング・サービスに重きを置けば置くほど、パソコンや携帯と向き合う時間が長くなり、対面コミュニケーションの機会は失われる。慢性的な孤独感は、不安障害やうつ病、薬物の乱用といった健康問題を引き起こす原因となり、ガンや循環器疾患の危険因子でもあると言われている。また、社会的に孤立した人達は、そうではない人達と比較すると免疫力が低いことが長年の研究で明らかになっている。孤独感が病気と密接に関係しているという生体メカニズムは明らかである。


Twitter依存

 Twitter依存とは、脳科学的に説明することができる。Twitter依存にはドーパミンが深く関係している。自分がツイートをして友達、つまりフォロワーにRTやお気に入りなどリアクションがあると、脳内でたくさんのドーパミンが放出され快感、喜びを感じる。ところが逆に自分がツートしても周りから反応がないと、ドーパミンの量が減少し落胆してしまう。しかし、落胆した後に再び評価されると、今度は喜びが倍増し、さらに多くのドーパミンが放出される。これが繰り返されると、快感がどんどん大きくなり、止められなくなるのだ。みんなから評価されたい、人と繋がっていたいという人間の本能的な感情がTwitter依存に追い込んでいく。また、閲覧することに関しても、常にどこかで誰かが情報を発信し続けるということで、見ていないと時代の波に取り残されてしまうという危機感や孤独を恐れる感情、他人と繋がる楽しさなどから依存につながる。


※ドーパミン・・・ドーパミンとは神経伝達物質で、アドレナリン・ノルアドレナリンの前駆体で主に、「意欲を作ったり感じたりする」、「快感や多幸感を得る」といった機能を担う脳内ホルモン。


参考文献

・Webページ『恐怖…FacebookやTwitterは孤独感を高めることが明らかに』[1]

・Webページ『クローズアップ現代 “つながり”から抜け出せない 〜広がるネットコミュニケーション依存〜』 [2]


  人間科学大事典

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