テポドン
出典: Jinkawiki
北朝鮮の弾道ミサイル。テポドンの名前は、同ミサイルの基地がある北朝鮮の咸鏡北道の花台(ファデ)郡の地名「大浦洞(テポドン)」にちなんで、米情報当局が付けたとされる。
北朝鮮は93年にノドン(射程約1300キロ)の発射実験を実施。98年にはテポドン1(同約1500キロ以上)を発射し、一部が日本列島を越えて三陸沖に落下している。
テポドン2はテポドン1の後継とされ、射程が約3500〜6千キロでハワイやアラスカ、米国西海岸に到達する能力を持つ新型の弾道ミサイル。
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が開発した長距離弾道ミサイルに対する米国側による呼称。ミサイルには核弾頭の搭載が可能であり、3000~6000kmといわれる射程距離内には、アラスカなどの領土も含まれることから、米国にとって国防上の脅威となり得ると考えられている。
北朝鮮側は軍事的なミサイルではなく、宇宙の平和利用を目的とした衛星打ち上げのためのロケットであるとしている。しかし、2006年7月に行われた7発のミサイル発射実験のうちの1基はテポドン2号であったとされる。これを深刻にうけとめた日本は、国連安全保障理事会に
「北朝鮮のミサイル発射に対する国連非難決議」を提案し決議成立させている。
09年に入ってテポドン2号の改良型とみられるミサイルの発射準備が察知され、北朝鮮当局からも実験通信衛星打ち上げを4月上旬に行うと国際海事機関(IMO)に通報がなされた。長距離ミサイルも宇宙ロケットも、弾道軌道か人工衛星軌道かの違いはあるものの、ほぼ共通の技術に 基づくもので軍事利用が懸念され、日米は発射は国連決議違反であり危険な挑発行為だとして「ミサイル迎撃」を検討している。これに対して「衛星撃墜」には反撃と報復を辞さないとの声明を発表し緊張が高まっている。
参考文献 朝日新聞
harubida